Jump'in日記

主に週刊少年ジャンプの個人的感想についてのブログです。アニメ、ゲーム含め気ままに更新していきます

週刊少年ジャンプ2019年33号感想


誠に申し訳ありません…
今週ぶんは本当に早めに頑張ります。
週刊少年ジャンプ33号の感想です。


【個人的評価】☆☆☆★★

巻頭はもはや懐かしさすら覚えるメンツですね 笑
カラーの方は味方キャラ全員集合です。センターの常闇がカッコいいですね。芦戸ちゃんの笑顔も素敵。いい見開きです。投票ですが、トゥワイスやトガちゃんは上位行きそうですね。トガちゃんはトップ10入りしてもおかしくなさそうです。首位は爆豪か轟かもきになるところ。

本編はヒロアカの代名詞ともいえる『オリジン』回です。しかしここまでガッツリと死柄木の掘り下げするとは思いませんでした。

お父さんが歪みまくってますね。ヒーローであるために自分を蔑ろにした母親への反発。転弧を思ってだと口では言っていますが、書斎へ入った時のリアクションからして程のいい言い訳で子供をはけ口にしているように見えます。クズですわな。あのくらいの子供だったらヒーローに憧れて仕方ないでしょうに。

それから華ちゃんですね。転弧の味方かと思いきや保身のために嘘をつきます。まぁ子供だしクズとまでは言えないかなぁ。この辺は鬼滅の悲鳴嶼さんのエピソードを思い出しますね。子供だからこその邪悪さが垣間見えます。

で、暴力シーンが皮肉効きまくってます。『家族を傷つけるんだ』っていいながら家族を傷つけているのはお父さんの狂気を対比でよく表しています。『子供を捨てた鬼畜』もどの口が言うんだか。後になって冷静になってますけど、それでもなお子供に謝罪にいけず『やりすぎた』だけですからね。コイツはマジでクズ。

歪んだ原因もわからないではないんですけど、コイツの場合はかなり愛をもらってるはずなんです。全然会えなくて、嫌われてるんだと思って育ったわけでもない。なのにこの体たらくです。無論『いっそ嫌ってくれたらよかったよ』の発言から、母親は愛してくれたし、自分もきっと母親を愛していたからこそ、その仲を裂いた『ヒーロー』がタブーになったんだってわかるんですけどね、菜奈さんの表情がもう優しすぎてね、だからこそコイツには真っ当に生きてほしかった、というかそうすべきだったんですけど。結果自分が家族の絆を壊す側になってしまった。たった1話でこれだけムカムカさせられるんですからストーリーメイク能力が凄いんでしょう。

ただ、この話で解決しなかったので、ヘイトを溜めたままになったのが残念ですね。読んでイライラして終わったので何かしらのカタルシスがあるところで引いてほしかった。対比とかはすごいよかったんですけど、シンプルに読後感が悪いので評価3です。



【個人的評価】☆☆☆☆★

扉ですが、ついに文書を読むことができた炭治郎のシーンです。これも結構長いこと放置されていたんで、やっと回収されたなぁという感じです。これで益々炭治郎の技が強くなるでしょう。

予想通り、不死川の援護が来ました。まずは玄弥、遠距離持ちは便利なんですけどね、相手があまりにも強すぎて、流石に全く歯が立ちません。胴を切られてなお絶命まで至りませんでしたが、凄まじい生命力ですね。それでも首を斬られそうになるところを助けたのは兄の実弥でした。語られる兄の想い。もうちょい引っ張るかと思っていたのでビックリしましたが、『そこには絶対に俺が鬼なんか来させねぇから…』のセリフが染み入ります。すごいいいセリフですね。

そして本格戦闘。やはり打ち込み稽古を任されただけあって戦闘力はかなり高いみたいです。黒死牢となかなかやりあえています。そして刀身を見せた黒死牢ですが、なんとも気味が悪い…。ダンゾウかな?

それと黒死牢が『懐かしや…』と言っています。シンプルに考えれば昔そういう剣士がいたというだけなんですけど、わざわざ強調しているので何かあるんでしょうか。生前の記憶を保持していそうな点や、一度は無惨の細胞に刻み込むほどの恐怖を植え付けた相手と酷似していたり、なにやら謎が多そうなので気になるところです。



【個人的評価】☆☆★★★

過去篇、わりとテンポよく終わってよかったかと思います。えーなんというか、ユリウスの決断はやむを得ないと思うんですけどね…。差し出された者達の苦しみとか、今まで散っていった者達の想いとか、わかるんですけど、コイツらの人類の勝利といういわゆるエゴに無理に付き合ってる人類だっていただろうよと。幹部格のユリウスでさえああなるんだから、もう終わるなら終わってくれと思う人だっていておかしくない。まさに『建設的妥協』なんですよね。もちろん独断による暴走なのは確かなので、裏切りに関してはあとでちゃんと罰を受けている。なのでユリウスに同情できちゃうんですよ。だからこの後綺麗事ばかり言ってなんとかのらりくらり凌いできたエマがユリウスの葛藤とか全部無視して約束を結ぼうとしているのがなんか腹立つなぁってなってます。もうちょっとユリウスを悪いやつに書いた方がエマを応援しやすいのではないでしょうか?もっともエマが新しく約束を結べばユリウスの罰も終わるからカタルシスがうまれるとは思うんですが、うーんどうなんでしょ。



【個人的評価】☆☆☆★★

ようやっと悪魔撃破です。そしてやはり新たな悪魔の存在が示唆されました。コイツも笑い方が特徴的ですね。このまま続く感じではなさそうなので、また別の章が始まるんだと思います。

その後の『ありがとう』のセクレがもう最高にいい表情しています。悠久かと思うほどの長い年月を経てようやく果たせた悲願の達成。そして安堵と感謝。色々な感情が入り混じった美しくセクシーな表情で、たまんないっす。もうこのシーンを見た瞬間に今週のベスト表情だなと思ったんですが、ですがギリギリで2位かなぁ…もっとやべぇシーンがあったので。それについてはおいおい。

あとはみんなで脱出するだけです。隠れていた2人も無事拾えましたが、『脱出したぞ』ではなく『脱出するぞ』で引きなのがちょい気になります。もう一悶着あるんでしょうか?だとしたらたぶん裏切りとかじゃなくてケジメの為の悲しい別れになるんじゃないかと思うんですが、どうなるでしょうか。



◎僕たちは勉強ができない
【個人的評価】☆☆★★★

えー人気投票でここまでのスコア差は見たことがないです。もともと一強で、文乃ならワンチャン肉薄できるくらいにみていたんですが、格が違いましたね 笑

これに関してネットの意見をチラ見したんですけど、『これだけ推されているなら先生ルート以外は叩かれる』みたいな論調はどうなんですかね。読者からの人気と作中の都合は、完全にとまでは言いませんがある程度切り離さないといけないと思うんですよね。作者が描きたいように描くのがベストだと思うので、これで芯がぶれるくらいならガン無視してもいいと思います。ただ、個人的には文乃か理珠のどっちかだと思っているんですけど、それだとあまりにも普通なので(過程が面白いなら文句はないですが)、先生エンドも見てみたいなとは思います。先生と生徒がくっつくエロコメディが最近アニメで話題になりましたしね、是非ジャンプで見てみたいなと思います。

本編ですが、なんかお題の消費でいっぱいいっぱいになってる気がします。ラブもコメも薄すぎる。感想の書きようがなくて困ってます。はっきり言ってつまらなかったです。そういう企画なんで先生推しが楽しめてるならいいんですけど。



◎呪術廻戦
【個人的評価】☆☆☆☆★

扉いいですね。地元じゃ負け知らず感凄まじい。めちゃくちゃカッコいいし、その2人が決別することを知っているからこそのノスタルジーな感じも漂っています。煽りも込みでいい扉絵です。

冒頭からめっちゃ面白いです。まさかのQの戦闘カット。あまり強そうに見えなかったんですけどコマ無し即堕ちは笑える。『呪詛師に農家が務まるかよ』の煽りと表情もめちゃめちゃ面白くて、本当に夏油のキャラたってていいですね。

場面変わって伏黒父。先週から思ってますがなんとなくネウロダンボールおじさんを思い起こすようなだらしのなさとあなどれなさがあります。やはり彼も五条相手に正面突破は無理だと考えているんですね。流石有名人。そして恵の話題に対する『誰だっけ』のポーズと表情の腹の立つことよ。ぶん殴りてぇ。

場面戻って理子ちゃんが目覚めます。コイツもいいキャラしてんなぁ。『嘘つきの顔じゃ‼︎』が今の夏油を考えると興味深いセリフですし、それを受けてギリギリギリギリしてる五条と夏油が大人気なくて好きです。世話係の黒井さんもなんか乗って登場するし、『前髪の方』でナチュラルに傷つけるし、このページのコミカルさが本当に面白いです。芥見さんギャグ漫画いけませんこれ?その後の『学校じゃ普通に喋ってるもん‼︎』でギャップ萌えのあざとさまで持ちあわせている理子ちゃん今週だけでグッと好きになりました。

ここからのバランス感覚が本当に絶妙で、彼女はいいキャラなんだけど、バックグラウンドを考えるとめちゃめちゃ重たい。コメディからのシリアスが、唐突さではなくメリハリとして機能しています。話の繋げ方がうまいことのあらわれでしょう。『それじゃあアナタが家族だ』のセリフがズシンときます。それを言う夏油の笑顔が軽やかで、本心から言ってるんだと伝わりますし、だからこそ何があったか不安にさせられる。本当にこの過去篇の転がし方が見事ですね。そのセリフを受けての黒井さんの感極まって涙をこらえている表情も、週が週ならベスト表情だろう素晴らしい画です。

さて、襲撃者が現れての引きです。伏黒が用意した賞金稼ぎ。本人は『削り』だと言っているので、コイツらには五条や夏油のことは特に知らされてない可能性が高いですね。しかも金額は殺した時の報酬でしょうから、コイツらは無償で五条削りに使われるんでしょう。そう考えると煽りの『卑劣なる』は納得できます。ただ紙袋被ってるやつはともかくじいさんはまぁまぁ強そうに見えるので、今度こそちゃんとした戦闘が見られるでしょうか。



【個人的評価】☆☆☆★★

相変わらずテンポが凄まじいですな。前回で完成したアイテムを早速導入してしっかり活かされているのがすごいですね。コハクのアクションを見せつつ、幕間で状況説明をしてくれます。後宮に入るまでに訓練してるみたいです。うまいこと時間が稼げそうです。

それから銀狼で1ボケかまして伝言ゲームの始まりです。ネタのための描写ですが、金狼が文字を理解できるというのが活きる場面が来るかもしれないので覚えておきたいと思います。そして銀狼が手紙については覚えていてくれたおかげで光明が見えました。この時のコハクの躊躇なく衣服を破るセクシーさと指をかじるワイルドさがギャップあっていいですね。

後半はまさにゲンの独壇場。メンタリストとして、あくまで心の方からのアプローチで読み解いていきます。ゲンの大ゴマよかったです。このシーンで巧いなぁと思ったのが、最終的に絞り込むだけであとは総当たりなところですね。完璧に読み解いちゃうとどうしてもご都合感が出てしまうところを阻止した点と、やはりこのチームは最後はトライアンドエラーするんだよなぁって感慨も出せてた点です。この辺のバランス感覚が大事だと思います。

そしてプラチナの発見です。やはり潜入した先にありましたね。ここからの奪還作戦。科学のサポートによるワクワクと、バレるかどうかのドキドキとで先が楽しみです。

最後の大ゴマ、かっこいいんですが大樹でもなければクロムですらないのか…と少しだけ悲しくなりました。龍水もいいキャラですし好きなんですけどね。


【個人的評価】☆☆☆☆★

先週の煽りにあった『死導』、まさに死に導く。そんな修行回の始まりです。

前回の熱い抱擁で、まさか首まで折っていたとは…。ワールドトリガーとかでも思うんですけど、メインキャラが死ににくい設定は簡単に負けの状況を作れるから展開が転がしやすいんですよね。

修行方法としてもいいと思います。死なないことを活用して、とにかく戦闘の経験値を積む。2人の剣八の死闘を思い起こさせるような、そんな展開です。2人は単純に基本スペックが低いので、強い人物と戦って速さや動きに慣れるのがまず前提だと思いますし、先生と戦い続けるのは効率的です。あとは死にまくることで死への危機回避能力も高められると思います。現時点では先生に全く敵わないですが、どれだけ成長できるでしょうか。

場面変わって病室のシーン。アキは狐に嫌われてしまったようです。それに関してのキャリア相談。転職を勧められますが、アキとしては到底飲める条件ではなかったみたいです。これだけの目にあっておきながら辞めようと微塵も思わないのは少しイかれているともとれますが、重く積み重なった死亡フラグを回避するほどでもないような。そして仮に条件をのんだとして、残りの寿命的に余生を謳歌するレベルでないのもまた切ないです。

それから病室に来客がありました。会った時のリアクション的にしばらく経って思い出した、みたいな感じですね。僕は少し前の回想で姫野先輩にビンタした女の人かなぁって思いました。その人が来てアキにもたらすとしたらあんまり良くなさそうな気もしますけどね…。

夜が来て、やっと2人は先生から解放されます。死んだ回数は20以上とのことで、かなり長時間の修行だったみたいです。デンジくんもやられすぎて壊れてしまっています。そこからのシーンも、もはやチェンソーマンならではと言える名シーンだと思いました。まずデンジくんの『楽しくなる為に頑張ってきたのに楽しくなくて頑張るのは糞だ』のセリフはすっごいズシリときますね。現代人にも突き刺さるような重たいことを言います。それを受けての『一緒に逃げるか?』はパワーちゃんらしくなくてエモさがありますし、その後の道のコマがいい!彼らの行き先を暗示したものなんですけど、お先が真っ暗な道を見つめ佇む2人が妙に映画チックで味があります。

そんなしっとりしたいいシーンの後がなんともバカみたいというかバカな会話でメリハリも十分ですね。こんなに知能指数が低そうな会話はなかなか描写できたもんじゃないと思いますしシンプルに好きです。最後2人の明るさに救われて引きなのも読後感としては満足。そして見逃しません、最後のコマでパワーちゃんがスッとしてますね。修行前は確実に入っていたパットが外れています。芸が細かいっすなぁ。ネタとして十分面白い上修行のおぞましさが伝わるいい描写です。このパットの使い方できるバトル漫画のキャラは新鮮ですね。



◎森林守護者モリキング
【個人的評価】☆☆☆★★

長谷川先生らしい読み切りでしたね。シュールなキャラクター造形と表情で笑わせにくる展開、青春兵器で培った技術が詰まった話だったと思います。タイトルは絶対某甲虫王者を意識してますね。

やたら説明口調なのがクスリとくる翔太、全く動じないおばあちゃん、シュールの極み森キングと、なかなかキャラクターよかったんじゃないでしょうか。しかしやはりメインの勝子が一番よかったと思います。田舎へのコンプレックスだったりイケメン?の森キングに混乱したり、真っ当なツッコミの真っ当な女の子でよかったです。ビジュアルもまあかわいいし森キングに助けを求めるとこのヒロイン感もよかったです。青春兵器の女子陣はビジュアルを中身で台無しにする連中(好きでしたけど)ばかりだったので新鮮さも感じました。

ただ、話は面白かったんですが、もうちょっと笑えるシーンがあってもよかったかなぁ。声に出して笑ったのは何回かしかなかった気がします。これじゃあギャグ漫画としてはやや不十分に思ってしまいました。長谷川先生だからと期待値を上げすぎたとか、ジャンプにシンプルなギャグ漫画が載ってなかったから求めるハードルが高かったとか、盤外での問題もあったかと思うのですが、僕はやや爆発力に欠けるかなと思いました。大和投げのとことかも、表情で笑かしにきてていいシーンでもある、長谷川先生の魅力がわかるシーンなんですけど、やはりその手を知っている以上もうちょいインパクトないと笑うまでいけなかったです。繰り返しになりますが話の構築は読切として十分のレベルだったので、今後の作品も楽しみにしています。



◎ハイキュー‼︎
【個人的評価】☆☆☆☆☆

正直鴎台戦始まってからは、正直あんまり面白くないなぁって思ってたんですよ。理由は簡単で、稲荷崎戦と音駒戦があまりにも面白かったからです。ただここ数週は本当に面白くて、やっぱりハイキューはすげぇなぁって思っています。

カラー相変わらず素敵です。潔子さんのキレキレスパイクがカッコいいです。このチーム分けだと流石に影山いるほうが有利すぎでは…?

昼神くんのいやらしサーブ、キャプテンが上手く処理します。仮にそうでなくとも上げさえすれば影山がほとんどなんとかしてくれるのも烏野の強みです。そこからの日向の紛れる+ドンジャンプが見事です。昼神、月島、黒尾、青根、そして天童。以前巻頭カラーを飾った名ミドルブロッカーがこぞって嫌がってるのが面白いですね。加えて縁下による『一層丁寧な助走とジャンプ』の独白、彼が以前(14巻124話)日向と『良いジャンプは⁉︎』『良い助走から‼︎』とやりとりしていたことを受けたものでしょう。また攻撃後に芽生くんが日向に『次は捕まえてやる』と宣言しますが、これを受けて、ついに振り向いてもらえたと喜ぶ日向のらしさがでていて良い場面です。

後半はツッキーのお話。ブロックアウトを『避ける』のはたぶんハイキューでも初めてのシーンかな?って思います。以前この感想でも、ブロックアウトが上手い敵は和久南戦を思い出すという話をしたんですが、やはり登場人物達にとってもそうだったみたいです。改めてあの時のシーン(これも14巻124話)を読み返すと月島が日向の避けようとしたアクションに気づいたコマがちゃんと入っていて、どれだけ先を見越して話作ってるんだろうなって戦慄します。また今週の回想で出ていた一年合宿での一幕(24巻216話)には、月島が日向を『ブロックが見えているスパイカー』と評していて、この見えているが強調されているんですが、今週を読んでからだとブロックアウトを意味しているようにとれるのが見事ですね。

さて一連の流れですが、まず起点は山口のサーブです。拾われてはしまいましたが乱すことができました。そこからの月島の組み立てが本当に素晴らしい。万全でないトスに対して、エースに託されることを読む。その上で、星海のスパイクに対して月島が『止める‼︎』と強く意思表示をするんです。月島らしくない発言に思わず影山もビックリしてますが、これが上手い。相手にしてみたらいかにも『ドシャットするぞ!』という意思表示に見えるわけですから、なまじトスが万全でないことも相まって、『それならブロックアウトを狙おう』と思わされるわけです。全ては月島の思惑通りに。以前白鳥沢の五色がサーブ時に『行くぞ‼︎』と言って身構えさせたところに軟打した時(21巻182話)と似たような戦術です。直接ブロックしたわけではないですが、山口と合わせて理性で点を取った見事なサーブ&ブロックだと言っていいでしょう。

そして、そして思惑通りにセットポイントをものにした月島の、渾身の煽り顔!最高の表情ですね。ブラクロのセクレのシーンと、あとアクタージュにもいい表情があったんですが、今週のベスト表情はこのシーンにしたいと思います。本当にツッキーの全てが詰まった、そんな表情なんですよ。今週のタイトルの『導・2』からそこが読み解けます。

まず、最初の『導』がどんな話かだったかというと、34巻の298話、山口と月島で流れを作る綺麗なサーブ&ブロックを決めた回です。この話のラスト、黒尾が『ツッキー』『最近のバレーはどうだい』と聞きます。それに対する彼の答え。兄に憧れバレーを始めて、期待を押し付けすぎたが為に嘘をつかせ、『たかが部活』と真剣になれなかったいわゆる月島のオリジン。それを、日向のガムシャラさにあてられて、黒尾や木兎に引っ張ってもらって、山口に体当たりで気づかされて、少しずつ、少しずつ意識が変わって行く。そして白鳥沢戦。全国で3本の指に入るエース、サウスポーの強敵ウシワカ。それを自分の計算の上で満を持してドシャット。木兎の言葉『その瞬間が来たらそれがお前がバレーにハマる瞬間だ』を思い出し、『たかが部活』を乗り越えた月島。そうして全国に来て、月島が答えたのは『おかげさまで極たまに面白いです』そして今週。山口と共にサーブ&ブロックに近い形で、全国ユースクラスのエースであり小さな巨人ともいえるポイントゲッターから点を獲って、応援席にいる兄に合図を送ります。それは昔、自身が憧れたヒーローが自分に送ったものと同じものです。兄との確執、山口との友情、日向への対抗心、そして第3体育館での秘密特訓と、彼を導いてきたもの。そういうのが込められたタイトルなんだと思います。長期連載ならではの、描写をしっかり積み重ねた上での掘り下げ、非常に感慨深いです。この感想を書くのに色々ね話を読み返してさらに感慨深くなっています。買ってよかったと思える名作です。次週、最終セット、楽しみです。



◎サムライ8 八丸伝
【個人的評価】☆☆★★★

 敵さん、アタですか、ちょっと尋常でない感じがしますね。星位大将軍をまったく苦戦することなく倒しています。舞台はそのうち宇宙クラスになることはおおよそわかっているので、星の長?みたいな人倒してもまだインフレ極まってるとまでは思わないんですけど、序盤の使者としては破格級の強さですね。まぁ描写自体はカットだし横綱級とかいまいちピンときてないんでアレですけど。

それよりも気にしてしまうのが、それだけの実力者を八丸がご都合で倒してしまうのではないかという不安ですね。ダルマが倒す、ダルマが隙を作ってアンと二人で倒す、とかならいいんですけど、例えばダルマか父がやられて覚醒して倒すとかだとあまりにもあんまりすぎると思うので。まだ起こっていないことで文句言ってもしゃーないんですけど、八丸自身がぺーぺーもいいとこなので、漫画の展開的にここである程度強くならないといけないというメタ読みをすると十分ありえそうで怖いんですよね…。

後半は、結局八角って何だよとか、父とアタの面識とか、気になりそうな部分はあるんですけどあんまり父も八丸もキャラクターとして好きではないのであんまりそそられない。先週の感想で、八丸が嘘をついたことが展開としてはあり、みたいなこと書いたんですけど、それすらなんかあっさりバレて有耶無耶になったのが残念でなりません。今後和解はするんでしょうけどね…

父親が何か隠してそうだったり、アタが金剛夜叉流の使い手だったりと、考察してみれば面白そうな部分はありますがまったく食指が動かないです。面白くなりそうではある、をずっと続けているのが今週ちょっと掲載順が落ちた理由かなぁとも思いました。



◎アクタージュ
【個人的評価】☆☆☆☆★

夜凪、現着。王賀美がもう帰ろうという瀬戸際で夜凪の心配ができる武光がいい奴ですね。それに対する夜凪の『やれることはやってきたから』すごいいい表情です。

そこからの、展開。ご都合ですよ、こんなの。なんですけど、勢いというか、偶然が故意に見えるほどのという一応の説得力も機能して、なかなかどうしていいシーンになったんではないでしょうか。それにあてられて王賀美が応える。その後の、夜凪の顔がすごいカッコいい。これも今週のベスト表情足りうるいい1枚です。

まぁちょっと阿良也と千世子がちょっと噛ませ感出てて嫌なんですけどね、テーマ的にここの見せ場だけで終わるとは到底思えないので、楽しみにしています。



◎トーキョー忍スクワッド
【個人的評価】☆☆★★★

ドラマ部分はいいかなって思います。マキを本当に大事だからこそ守りたい社長と、社長は自分の思いを理解してくれていると思っていたのに齟齬が出てしまって失望するマキ。思わず強い口調で否定して衝撃を受ける社長のコマと、自分の発言に驚くマキのコマは凄い良かったです。

で、アクション部分がちょっとなぁ。敵が近づいていることと人数、方向までわかってるのにロケラン撃たれてから初動っていくらなんでも遅すぎるでしょうよ…。ロケランの隣のコマで仁とパピヨンが止めに入るとこの距離感とか躍動感とか全然なってなくて…。パピヨンの見開きも、見開きにする必然性はありましたが、原作と原画が別なことを考えるともうちょい迫力あっても良かったかなぁ。能力はジャンプ読んでるとジーニストが浮かんできますけど、だからってパクリどうこういう気はないですよ、勿論。向こうでジーニストが退場中なんで今後紙面としてかち合うこともなさそうですし。

最後のページ、パピヨンが小さなコマですごい喋って文字小さくなってるのは脚本が悪いっすね。もうちょい推敲するかコマ割り工夫しないと見にくくってしゃあないです。決め台詞の『アンタ色々やり直し』も表情は悪くないけど台詞がだっせぇ…



【個人的評価】☆☆☆★★

冒頭、コガラシのいい面が出てて良かったです。返済早い方が先生も楽だろう、という至極真っ当な正論に対して、一方的にやってるから、というのはなかなか用意された回答かなと思いました。

これからの脅威に対してのヒロインの『わたしたちがついてますから』のコマがいいですね。実力でやや劣る雲雀とそもそも素人である千紗希ちゃんはちょっと汗かいてるけど、実力者である狭霧や朧らがバシッと表情決めてるのがうまい。幽奈さんが『ついて』いるってのもダブルミーニングっぽくて面白いし、それを聞いたコガラシが少し微笑むのもエモいです。

最後、どうするかと思った問題もとりあえずは片付けました。仲居さんの幸運というので処理したのもいい塩梅かなと思います。ここからしばらくは日常回でしょうが、そっからどう展開するのかちょっと読めないですね。順当にいけば千紗希ちゃんのターンなのかな。



◎ビーストチルドレン
【個人的評価】☆☆★★★

打ち切りかな?と思うような展開にビビりました。いや試合やってるだけなんで急展開ではないんですけど、モノローグとか、いきなり終盤も終盤になってるとか…。

2ページ目の試合中の遠方から見たコマのなんと迫力のないことか…。ハイキューとかでもよく見るシーンなんですけど、それを模倣したようで全く活きてないですよねぇ。動きも伝わらないし、動作してる音も書き文字工夫しなきゃだし台詞ももっと大きい吹き出しにしたほうが良かったんじゃないかなぁ。

最後もうーん。熱く描きたいんだろうってのもわかるんですが、ケガして勲章だってのは今日日流行んないよなぁ。ただでさえ作者側の都合でヘルメット描いてない上、ケガさせる訳にはいかないみたいなことシンが言ってるのにこれか。ただ無責任なだけでは?彼の想いに応えることが部長としての務めか?せめて、せめて『もう下がれ』『まだやらしてください!』『コイツ…』みたいな流れならまだ理解できるんですが、シン側から問答してしかもあの目を見たら下げられない、はいくらなんでも酷すぎる。しっかりケガして、ハッピーエンドも微妙。君たち師匠のことで病んでたんじゃないの?キャラメイクダメならこの漫画に未来は無いぞ?

ところでこの最後の演出はストーンっぽいですね。能力とかキャラ造形とかはそんなに思わないんですけど、演出の仕方なのでちょっと気になりました。パクリだと言うつもりはないんですけどね。



◎神緒ゆいは髪を結い
【個人的評価】☆☆☆☆★

素晴らしい。面白かった。シンプルに良かったです。

冒頭は回想です。見開きが非常に格好いい。こういう使い方すべきですよ、ネバランも。先週の話ですけど。

からの鍵斗くんがなかなかいいムーブしているじゃないですか。素人なので、バトル展開についていくのも覚醒するのも微妙だと思っていたので、終始ラブコメの主人公として正しい動き方をしていたのは好感触でした。

そしてだからこそ最後が熱い!鍵斗くんに出来ることを考えた末に大ゴマで対面して、『相手が怖いからキレイな女にしてやろう』という発想の転換とラブコメ主人公らしいムーブが完璧でした。表現や演出は変わったけどあくまで土台はラブコメなんだという意思表示ともとれます。そしてそれによって相手が鍵斗に惚れれば日常パートでもまた展開として活きますから。これがゆらぎ荘と近いようで異なる部分なので、差別化にもなっていいんでないですかね。とかく今週はご都合もなく展開も演出も引きも良かったので、ドベ脱出も見えてきたかな?と思いました。



◎ふたりの太星
【個人的評価】☆☆☆☆★

4in作品の中では1番応援しているのですが、なかなか浮上できないですね…。

いや面白くない?今週とても良かったと思います。
父のことを受けてイズミは変わってしまいます。博打的な打ち方から、負けないようないい手を打ち続ける将棋に。それも正解でしょうけどね。プロになって父親の穴を埋める必要がある。将棋打たずに真っ当な職に就けば?って意見もネットで見たんですけど、僕にとってそこは気にならないかな。

そして星らしい将棋を目の当たりにします。一見すると悪手なのに音は好手。シュールだけど、イズミだから分かる脅威という伝え方は面白いなと思いました。そこからやっと反撃に転じる一手を打った瞬間、大悪手だと気づきます。マナーは悪くても戻すべき一手。それでも、星にあてられて、イズミは一手一手に一喜一憂できる自分らしい将棋を指すために共感覚を解きます。この外すシーンがコマ割り含めとても出来がいいので、これも計算してあのシュールなシーン作ったのかと思うとなかなかすごいなと感じます。この1話かなり良かったです。

もちろんどう指してるか全然わからないのは気にはなりますが、ドラマに焦点当ててやっていくのはかなりありだと思ってます。普通に次週も楽しみです。



◎最後の最遊記
【個人的評価】☆☆☆★★

先生いいキャラですよね。活躍らしい活躍してないんですけど強キャラムーブはしっかりしてて、すごい好きだなあ。

その先生と対峙するんですけど、そのバトルが結構いいんじゃないですかね。先生に覚醒して勝つのもあんまりだし、先生を説得するのも難しそうです。隙のつき方としては十分だったかなと。

あとは先生がちゃんと止めようとしているのが好感触です。ムーブだけして止める気が無かった訳じゃなくて、本当に大切にしているから足を撃ってでも止めようとする。それを防ぐのが父親なのも描写としては問題ないです。父親のキャラは好きじゃないので今更お前何しに来たの?どこにいたの?とは思いますけどね。ビーストのシンもね、ちゃんと止めるべきところでポーズでも止めて欲しかった。

最後、謎の汽車に乗りました。こういう狭間って汽車のイメージ強いですよね。銀河鉄道とか。エステルといる龍之介に嫉妬してるのがちょっといいですね。次週は核心に迫りそうです。

週刊少年ジャンプ2019年32号感想


多忙につき遅れに遅れました…
今週ぶんは出来る限り週の頭には更新したいと思います。
週刊少年ジャンプ今週号の感想です。



【個人的評価】☆☆☆☆★

巻頭カラー、夏らしくていいですね。

人気投票ですが、ヤミさん思ったより人気っすね。僕も好きではあるのですが、やや設定盛りすぎなきらいがあるキャラですし、師匠キャラや先生キャラはあんまり高い位置にいけない傾向もあるのでこれは意外でした。ユノが2位でもいいと思ってましたがまさかの4位。ノエルが人気なのはいいことですね。ヒロインもあんまり高順位にいけない傾向があるので素直に嬉しいです。サプライズはメレオレオナでしょうか。いい姉御キャラですが単純な人気はシャーロットのほうが獲れそうだと思っていました。個人的に結構面白い結果でした。次回はネロ躍進でしょうね…。というかセクレとは同票になるんすかね。

本編感想ですが、遂にやったとみていいでしょう。最後の最後をアスタ、ユノ、ヤミ、ネロのメンツで決めたのがいいですね。メインキャラたちがちゃんと活躍するって、物語で大事なことだと思います。

個人的によかったポイントは悪魔がダッセェ抵抗しているところですね。『止まれ』『弱まれ』『戻れ』などと惨めに延命しようとしているのがよいカタルシスを感じさせてくれています。そりゃあ言葉がそのまま力になるので、抵抗自体は理にかなっているんですけど、なんとも哀れですよね、あのシーン。これまでの長い因縁の真犯人ということでヘイトを溜めていたので、そこはスッキリできました。

ヤミのシーンもいいですね。ユリウスの旦那が好きってのもあるんですけど、飄々としている男の真剣な姿ってのは王道も王道で熱いものがあります。ユリウスが退場して結構期間が空いたと思ったのですが、やはり彼も人気ありましたね。

さて、これからの展開ですが、どうなるんでしょうか。何話かは戦後処理の話なんでしょうけど、そのあと、大きな因縁も解決して戦力も一層強化された後に他国との戦争しても説得力ある強者の描写ができるかなぁ?と思わないではないです。他の悪魔の話もできるけど流石に連続で悪魔戦はそれはそれで胃もたれが…



【個人的評価】☆☆☆☆★

冒頭の潜入組の描写、コハクの逞しい表情といちいち付いてる『銀狼』のタグが面白いですね。科学アイテムに驚くアマリリスの描写も視点として丁寧でいいと思います。

モーターの話はすっごいわかりやすかったです。何でもチートで解決が最近(というかもう一昔前の印象ですが)のトレンドだったりして、それに辟易する人も多かったかと思うんですが、馴染みあるシステムを使ってわかりやすい説明で解決し、それを量産するので苦労も伝わる、というのがいい塩梅ですね。

後半、潜入組が活躍します。アマリリスがゲンみたいなことしていますね。口やテクニックはゲンの方が優秀でしょうが、対男性ではその美貌からアマリリスのほうが陽動ができると思いますし、単に上位下位互換にならないのも巧いですね。あとはコハクのアクションシーン。目があそこまでいいのはまぁご都合なんですけど、ポッと出でなく最初から活かされ何度も活用できてるのでいいと思います。

最後のシーンも実にストーンらしいですね。目標物を作る過程でうまれるアイテムがさらに今後の活路を見出す、素晴らしいストーリーメイク能力だと思います。あと単純にわくわくしますよね。ものづくりって男の子のロマンの1つだと思いますし、アニメ化でもうちょい知名度上がってもいいと思います。



◎ワンピース
【個人的評価】☆☆☆★★

久々に表紙連載始まりましたね。ヘッジたちですかね、上手く逃げ切れたみたいです。

本編ですが、戦力集まりましたね、もうちょいサクッとやってくれていいかなって思ったんですけど、最後の大ゴマカッコよかったんでまぁ。

河松のビジュアルは流石に引っ張りすぎた感がありますね。そこまで引っ張った割にインパクトがなかったですかね。そもそも最初から隠す必要もなかったまであると思うんですが、どうでしょう。

あとは疫災のクイーンらしいところが出てきましたね。ちょっと後出しがすぎるようにも思いますけどね、そうでもしないと戦いとしては盛り上がらないですからね、ただ兎丼編というか、この辺は所詮雑魚なんでさっさと終わらせてほしいところです。



【個人的評価】☆☆☆☆★

上弦壱は只者ではなかったですね。淡々としてる鬼って今まで殆どいなかったと思うので、余裕があって威厳たっぷりなのは新鮮でした。つくづく思うんですけど無惨より普通に強そう…。

痣発現、若き天才の無一郎くんの技は全く歯が立たず、逆に一太刀で致命傷を喰らってしまいました。無一郎くんは玉壺戦でかなりのスピードを見せてくれたのですが、その彼が躱せないほどの猛スピードだったんでしょうか?月の呼吸は文字からのイメージがしづらいのですが、単に速いだけだとしたら、それが一番厄介ですよね…どう戦うでしょうか。

最後は本当にゾクッとくる展開ですね。柱でも攻撃すらままならない上無理矢理鬼にされてしまうかもしれない、えげつないです。操られた味方と戦わなければならない展開はよくありますが、この場合は敵の洗脳を解くとかではなしに首を斬らねばならないのが過酷なところです。そうなる前に援軍がくる…のもなかなか難しいところ。フリーなのは不死川くらいでしょうか?あるいは鬼になる前に自死を選ぶか…。だって無一郎くんが鬼になったら無理ゲーですからね、こんな調子で柱クラスをポンポン鬼にされたらたまらない。ただ読者的にはそんな対戦カードも見てみたいジレンマ。ただ兄貴が鬼への勧誘を即答で断ってるしやっぱり柱が鬼になるのはやめてほしいような…。複雑ですね。



【個人的評価】☆☆★★★

約束が2つあるのってたぶん初めての開示じゃないのとは思うんですけど、状況がとびとびなんで覚えがないです。まあ読もうと思えば読めた展開なんですかね。

そっからの過去編ですが、いかにも先祖みたいな連中が出てきましたね…。まぁ世界観的に血筋がもうほとんどないのでそこまでの違和感はないですけど。

見開きがなぁ…。なんとも言えない。見開きにする必然性というか、普通は重要なシーンか、世界を見せつけるためか、迫力あるシーンかに使われると思うんですけど、3つ目にギリギリかすってるくらいであんまり意味がない気がします。

内容は普通ですね。もともと結果がわかりきってる話の回想なので意外性は少なくとも出しようがないと思います。なのでチームの絆と苦悩、そこから崩れる友情、という書き方をしたのはいいと思います。しかしそこまでかなぁ。普通の話でしたかね。あんな雑な見開きするならもう少し絆を丁寧に描写しないといけなかったかなと思います。



◎サムライ8 八丸伝
【個人的評価】☆☆★★★

 カラーページ、爽やか路線多めでしたが今回はキリッとしてますね。個人的に剣がちょいダサい気がしますが綺麗なカラーだと思います。

えーストーリーはまあそれなりにいいボーイミーツガールになっていると思います。何度か書いたと思うんですが、主人公の八丸は素直じゃないキャラで、だからこそ読んでてストレスを感じる部分が結構あるんですけど、まぁ境遇を考えればある程度そうなるのも納得できます。父親としかコミニュケーションしてないでしょうしね。なので師匠やアンに礼がなってないのは、読者が読んでてどう思うかは度外視して一応整合性はとれています。

そして、共に任務を遂行する過程で仲良くなって、手を握るくだりの対比が綺麗ですね。ちょいと描写不足というか、物語前半のグダグダをちょい短縮してこっちにフォーカスしてほしかったとは思いますが、たられば言ってもしょうがない。

その後の八丸の表情、おそらくアンに見栄を張って嘘をついてしまったあたりを気にした表情だと思います。これを機に八丸が反省してアンに謝罪する、みたいなシーンがあればまぁこれまでの非礼によってたまったヘイトもある程度は解消されるかなと。主人公がヘイトためる展開は巧くないと思うんですけど。

ラストの引きはなぁ…。対比ものは好きなんですが八丸側の描写と敵側の描写の対比は先週の引きでもやっててクドイですし、たこやきが対比の対象なのがしょぼい、敵と全然戦わないなども相まってそんなんいいから話進めろと思ってしまいました。どうせ来週の引きも敵と遭遇してどうする?で戦わずに終わるんだろうなぁとネガティブに思ってしまいます。



◎僕たちは勉強ができない
【個人的評価】☆☆☆★★

強引な展開からのちょいエロとやや真面目な話で組み立てるいつものぼく勉ですね。

先輩の水着が冒頭何も着てなさそうに見えるようにデザインされていますね。あんまり好きな手法ではないんですけど、ぼく勉を知らなくても頭を見れば読んでみようかと思わせる為の作りです。

そこからの展開はまあいつもほど強引ではなかったですが。冬でいきなり水着になれる女子はいないんじゃ…とは思わないでもないですけどまぁジャンプ作品でそこまでえぐいリアルな描写は必要ないでしょう。

2人の内面の吐露はシンプルにいいシーンだと思います。と同時に、成幸が素直に悩みを打ち明けられるという意味で先輩はもうヒロインレースにはいないんだろうなとも思いました。きっと成幸が本気で恋の壁にぶつかった時の成幸側の相談相手なんだと思います。

あとは今週に限った話じゃないんですけどコメディが弱いかなぁ…と感じます。ラブコメテンプレでちょいエロがメインなんですけど、ボケとツッコミをちゃんとやってくれないと流石にキャラだけでは飽きてくる…。アニメもそこまで爆発しなかったみたいですし、そこはもうちょっとどうにかしてほしいところです。



【個人的評価】☆☆☆☆★

死柄木の過去のチラ見せです。何があったかまでは以前伏せられていますが、個性が発現した結果全て壊れてしまった感じですかね。いつも手をとってくれた華ちゃんがある日個性のせいでそうなってしまったと考えると本当に恐ろしいです。華ちゃんのキャラデザ好きです。

そして『あの時僕が言ってほしかったのは』のセリフは震えました。1話のデクと全く一緒のセリフ。ただのセルフオマージュではなくデクと死柄木は出会った師や個性があったせいで苦しんだ、なかったせいで苦しんだと対比されている部分が多いので尚更効果的に使われています。

そしてギガントマキナ襲来!戦況がひっくり返っているでしょう。結構長いこと敵編やってきてるので、やっとかとも思いますがさすがにそのぶんだけの大暴れをしてくれそうで楽しみです。



◎アクタージュ
【個人的評価】☆☆☆☆★

扉相当のページポップでかわいくていいですね。こういうデフォルメちびキャラいいですよね。

王賀美が本当にいいキャラしています。登場時の肩書きとか振る舞いで嫌な予感したのですがすっかり大成した感があります。

天知がずっと余裕なのが癪ですが王賀美にいい具合に振り回されていて楽しいです。トリックスターに見ててコメディ役かってくれているのが巧く作用したんでしょうか。そこからの王賀美と武光のやりとりもグッド。武光くんの実直さ、そして王賀美が王賀美である理由、そう思わせるには十分に仕上がっていました。そんな奴いてたまるかとも思いますけど、王賀美が俺様オラオラ系じゃなくて割とクールな部分も持っていたからじゃないですかね。武光に『悪いな』って言ったところすごい好感度あがりました。

からのスター3人揃い踏み。相変わらず強キャラ感が凄い。ぱっと見バトル漫画みたいな様相を呈していますが、たぶんバトル漫画じゃないから、つまり千世子も阿良也も夜凪に負けたりしてないからこその強キャラ感なんだと思います。宣戦布告も格好いい。まぁ2人にしてみれば夜凪しか見てない王賀美に思うところがあるでしょうからね。個人的にはギリギリで夜凪が来るかなと思っていたのでオッと思うような展開でした。ここにどう夜凪が絡んでいけるでしょうか。



SPY×FAMILY
【個人的評価】☆☆☆☆★

出張版の読み切りとして満点の出来だったと言っても過言ではないのでしょうか。あらすじの紹介、各キャラの特徴、コメディの質、ドラマにオチと文句ないです。しっかりした読み切りでした。

原作は未読なので、偽装結婚なのは互いに納得しているのに互いの正体は知らないのはちょっとよくわかんなかったですけど、それ以外の設定はすんなり飲み込めました。

設定のあとはコメディパート、これも普通に楽しめました。アーニャがちちの思想を組んで説明口調になるところとか、任務を引き受けるくだりとか、いいギャグですね。

そしてドラマパートというか、戦闘パート、これもいいですね。奮闘するロイドもサポートするアーニャも、それぞれの能力を活かしているので好印象です。ただヨルさんの活躍がここのちょこっとだけなのでちょいと影薄い気もしましたが、尺を考えれば致し方がないでしょう。

その後の家族の笑顔も、オチも綺麗でした。原作側も読んでみたくなるようないい作りだと思います。大きいインパクトはなくともコメディの質がいいのでこっちで連載してもいいかなとまで思ったのは久々です。本誌は今ラブコメ頼りの深刻なギャグ不足ですからね…。



【個人的評価】☆☆☆☆★

カラーはパワーちゃん。野性味があっていいですね。歯磨いてるけど。パワーちゃんは綺麗好きではないはずなのでどういうシーンなんでしょうか。食べることに関してはちゃんとするタイプなんですかね。あとはパットなしバージョンなのもいいっすね。セクシーさがないようでにわかに滲んでるのが巧いです。

冒頭はアキの病室のシーンです。コロコロ一緒に読んでるデンジくんとパワーちゃんがなんかかわいい。お見舞いって感じもあんまりしませんし、意識戻るまでいるように命じられたんですかね。それとパワーちゃんはマジでシンプルに逃げただけなんですかね。裏で敵と繋がってた…は二番煎じですから、実は助けを呼んでいたパターンかと思っていたのですが、まぁこのほうがパワーちゃんらしいかな。

生存報告を受けた時のアキの表情が切ない。他の人も当然気にはしているでしょうが、なにぶんいた時間が異なるでしょうし、姫野先輩の話が出なかったことが一番彼にはダメージだったでしょう。それが現れた2コマがかなりいい味です。それを見て察したのかデンジくんがリンゴ置いていくところもいいですね。前半全部俺のだと言っていたのともうまく使われています。

そこからの描写が凄い。ジャンプらしくはないんですけど、哀愁が凄まじい。僅かしか残っていない寿命。命の長さのやりとりはタバコを思い出します。『骨が腐るから吸わない』の一点張りだったアキに、『長い付き合いになりそうだから』とタバコをくれた人。その人の顔が浮かんできて、涙にくれます。これ、火が灯らないってのが命の灯火としの暗喩でしょう。本当に、映画のワンシーンかのような美しい組み立てです。今週はちょいと迷いましたけど、ベスト表情はこのアキが泣くところですかね。『私が…死んだ時さ…泣いてほしいから…』という彼女の言葉を思い出します。報われたとまではいいませんが、やはりアキにとって大切な人だったんだと思います。

それを外で聞いたデンジくんのリアクション。柄にもなく考え込みました。デンジのここまでの心情描写ってだいぶ久しぶりな気がします。アキ先輩が死んでも、パワ子が死んでも泣けないし、マキマさんが死んでもきっと泣けない。それに関して人としての心を失ったんじゃないかという考えがよぎっていましたが、というよりも境遇が境遇だから人との絆を知らないだけじゃないんですかね。姫野先輩も初めての友達ではあるんですが、やはり時間が短すぎて絆と呼ぶにはやや薄い。この辺かなり考えられていて、読者の実感とほとんど変わらないんですよ。読者としては『もうちょっと他の人たちの活躍が見たかった』とも思うんですが、そうするとここでデンジくんに共感できないんだと思います。ここで一回布石として敷いておいて、今後何かで絆が深まった誰か(おそらくアキ先輩になるでしょう)の死を経てどうなるか、というところがポイントになってくると思います。

あと病室に入っていかないあたりやっぱりデンジくんはそれなりに人の心みたいなのがあるんだと思います。その後の訪問者との対比でもありますね。あの2人がどのくらいの実力者なのかはわかりませんが、京都側の幹部クラスでしょうから、やはりネジがぶっとんでるんだと思います。りんご食おうとするし、襲撃後の会話からもそんな感じしますしね。それがデンジくんとの対比で表れているのかなって思います。

考えた末、彼は楽しく生きたいと思考を放棄します。彼らしいし、布石の敷き方としてもいい具合だと思います。そのシーンのあたりで自動販売機をじっと見つめて中身が取り出せないことに憂鬱になるパワーちゃんがまたかわいいですな。おさなあざといですね。

最後は新キャラが登場します。新キャラといっても19話で回想の中で登場していますが。読み返して気がついたんですけどこの時姫野先輩がぶっとんでいないことを指摘されてるんですよね、それはつまり長生きできないって意味ですから、この展開が示唆されていたんですね。そして当然アキもぶっとんでいない側だと言われてますから、つまり…そういうことなんだと思います。

で、最後の問答。デンジくんらしいし、パワーちゃんらしいですね。そしてそれはネジがぶっとんでるものですから、回想シーンから鑑みても彼がおおよそ望んでいたような回答でしょう。だからこその満点ですね。からの煽り曰く『死導』が始まります。パワーちゃんがやっていい表情をしていない 笑

こういう渋めのおっさんキャラ僕好きなんですよ。タイプはちょっと違うけど、京楽さんとか鱗滝さんとか。そしてマキマさんのリアクションからして面倒臭そうな人ですが、強キャラ感はバッチリですね。次回は修行パートでしょうか?楽しみです。



◎トーキョー忍スクワッド
【個人的評価】☆☆☆★★

やっぱり組み立てはテンプレなんですよね…。悪い意味ではなく素直でいいと思います。

冒頭のちょいエロシーン。セクシーにも可愛いにも振り切れてないのが個人的には気になりますが、しかしこういうのもある程度は効果的ですよね。というのも少し前に、本当に読んでてイライラした漫画が連載されていたんですが、乳首権が発行されたからか割と単行本でまずまずの結果出したという例がありますからね。それと比べればスクワッドは全然マシな漫画なんですけど。

記憶術に関してはとってつけたような設定がきたなぁって感じです。無尽蔵に使えないようにストップがかけられたんだと思いますけど、それだけ苦労するのも、永遠に封じられるかもしれないリスクが高すぎるのもどうなんだ?と思います。まだ序盤のスキルなんだと思いますけど。

あと狂言回ししてたエンが出番から外されました。パピヨンがエンをもう認めてるから前回みたいな話の流れにはできないってのはわかるんですけど、彼を現場に引っ張ってかないとどんどん置いてかれそうで。もともとスキルがサポート用なんですけど狙われてる以上は強くならなきゃじゃないですかね。

あとは導入編として普通の出来ですね。現在の内容の整理と敵のチラ見せ。このためだけに噂してただけで殺されたチンピラがかわいそうでなりませんが、南雲のイカれ具合はちゃんと表現できてましたね。ただ何人殺したって調べがつくのはどうなんでしょう、ハッタリにはなってるんですがそれ分かるなら逮捕できるのでは?警察が機能してないみたいな世界観なのはわかるんですけどそれにしては町の描写とかは普通なんですよね…。



◎ハイキュー‼︎
【個人的評価】☆☆☆☆★

『速さ』と『高さ』が炸裂です。ライバルの1人である青根が思わず立ち上がるってのがいいですね。静かに熱いタイプの彼なので、そのリアクションからも凄い攻撃なんだと伝わります。同じく鷲匠先生も、表情はありませんが絶対心動いてますよね、これ。純粋に高さを求めてきた先生が日向を認めつつあるんだと思います。

トスを素直に褒める日向も、応援しやすい主人公してて好きです。どこかクールぶって生意気な主人公が増えてきてちょっとやだなぁって思っている人間なので、日向みたいなバカだけどバカじゃなくて、芯が通ってる主人公いいです。影山も影山でバカなので好きです。

あと解説組が揃ってきていいですね。基本戦術は戸美のキャプテンとおじさん組が、ブロック、守備戦術は音駒が担ってますけど、セッターの解説に宮兄弟が加わってさらにわかりやすくなりました。その侑の解説によれば、日向は影山のことも考えて飛んでいるとのことです。合わせる影山が凄いのはもちろんなんですけど、日向だって考えている。『影山がいなければ価値がない』と影山の武器のように言われていた日向の成長を感じるワンシーンです。その後も助走のことを考えてブロードに切り替えるところも素晴らしいですね。音駒戦やって尚スタミナ尽きないのはちょいご都合なんですがまぁ許容できるでしょう。ってかリアル寄りにして内容が低クオリティになるのもどうかっていうところですし。

淡々と反撃できる鴎台も強敵感出てますね。ネットインで流れが完全に烏野なところをエースの一本でぶち破る。セット終盤で僅差、そこに烏野は山口投入で引きは熱い!煽りの次弾装填完了もカッコいいです。第2セット終盤、どうなるか注目です。



◎呪術廻戦
【個人的評価】☆☆☆☆★

扉いいですね。五条の調子乗ってる感、夏油のクールに見えて厨っぽさも垣間見える感、家入さんの闇が深そう感が現れているように思えます。やっぱりこの手のスリーマンセルは男の子ごころを揺すります。ザ・王道ですよね。

前半の状況説明はややコミカルにしてくれたので退屈しませんね。『冗談で済ますかは俺が決めるからな』は正論すぎて笑いました。ただ大事な話ではあるんですよね。不死の天元が暴走する可能性があるとの話。この話の終着点によっては、つまり問題が解決されず先延ばしにしたり、という場合によっては虎杖達に魔の手が降りかかる可能性もなくはないんだと思います。

それを総括した時に出てきたデジモンのくだり、僕なんかはもうすっごくわかりやすかったんですが、『わかりやすい!』と思える読者は何人いるんだろうなぁ。デジモンってポケモンと違って進化先が複雑に分岐してるんですよね。詳しくは省きますが、例えばガルモンっていう有名なデジモンはガルルモンになるってのがアニメ見てた人が思うことなんですけど、ゲームだとケンタルモンになったりするし、パタモンもエンジェモンじゃなくてイガモンになったりする。それを修正するために退化して条件整えて再度進化する、みたいなのがしょっちゅうあります。僕はデジワー2っていう凄まじいクソゲーでそれを痛感してきた人間なんでとてもわかりやすい例えでした。気になる人はデジワー2でググっていただければどんなゲームかわかるかと思います。

任務開始のノリノリの夜蛾次期学長いいですね。勢いが凄まじいです。なにかのパロではないか?とネットでもいわれてます。ジョジョとかハンターハンターの雰囲気を感じるみたいですね。

後半は衝突シーンですね。自販機が110円なのが技が細かいですね。夏油のセリフからどうせ盤星教のほうが厄介なんでしょう。Qの戦闘員もなんかテンプレ下っ端感すごいですから。

それにしても夏油も五条も煽り屋ですな。五条との相対性でなんかまともに見える夏油ですが『もっと近くで喋ってくれ』のセリフと表情と態度がもうキレッキレでいいですね。対する五条もめちゃくちゃ生意気で、面白い作りだなあって思いますし、これが今の五条になったのはやはり夏油の謀反があったからなんでしょうし、この先の終着点がすごい楽しみです。

そして引きは伏黒父の登場です。彼もなかなか強キャラオーラ出てますね。彼が引っ掻き回すことで夏油が闇堕ちするんでしょうか。そしてやはり厄介なのは盤星教のほうっぽいですね。先週は話の唐突さと、ただの序章だったんでイマイチに思ったんですけど、今週はとてもよかったです。次回も楽しみ。



【個人的評価】☆☆★★★

戦後の処理だったんですけど、年が戻った状態での全員マッサージは、あんまエロくないですけどなるほどなぁというか、シチュエーションとしてはいいんじゃないかなぁって思いました。ただあの恍惚とした表情は好みでないのでちょっとやめてほしいかなぁ。

あとは呑子さんのパートでちょっと謎まいてきましたね。なんだか幽奈さんの成仏のあたりまでもう少しなんじゃないかって気がしてきました。あと何話かエロコメやって大長編になりそうな予感。となると次期打ち切りレースに参入もあるでしょうか。火ノ丸共々気になるところではあります。



◎ふたりの太星
【個人的評価】☆☆☆★★

なんとかドベ3は回避しましたがやはり低順位なのは気にかかります…。

初めて真っ当に将棋らしいことしたなぁって気がします。駒の動かし方は知っていますけど戦術に関しては詳しくないのですが、いや居玉崩れたよね?ってだけ思いました。

でもメインはイズミの掘り下げですね。危うく屈しそうになった過去と、それを助けてくれた家族の話。壊す必要まではなかっただろうよとも思いますが、ドラマとしては十分よかったです。彼が聞いた音の対比や、星が明らかに不自然な目隠しへの許容からの彼のポリシーとか、相変わらず好きな話の回し方です。まぁ流行らなそうな感じは僕もなんとなくわかります。来週以降も掲載順の推移を見守りたいと思います。



◎神緒ゆいは髪を結い
【個人的評価】☆☆☆★★

画の圧といいホラー感といい、変わり身成功かなと思います。平凡なラブコメからみれば先がきになる作りですし、上手くいったのかなと。

白ゆいは可憐さばかり押し出されていたので、ここで恐怖に歪む顔を次々と見せてくれるのは展開としてギャップがあっていいですね。

からの鍵斗くんパートです。エビちゃんは絶対ポニテのほうがかわいい。そんでもってゆいを探しに行くことになりました。彼の財力が活きた展開ですし、唯一怖がってないから立ち向かえるのも相応の理由で納得できます。また引きのかっこよさは十分ですね。バトルできる訳がない普通の一般人なんで出てきて何するのか?とも思いますが、対象者が恐怖から逃れることができればとりあえずは大丈夫そうですね。よかったと思います。



◎ビーストチルドレン
【個人的評価】☆☆☆★★

タックル習得回ですね。先輩たちが可愛そうでならないんですが、無事に習得できたので何よりです。サクラをとことん信じることにしたシンはブレなくていいなって思いますけど『オレが見込んだ』ではなくて『ユキトが見込んだ』なのがちょっとダサいかなって感じはします。新しくはあるんですが。まず読者にはユキトの設定が開示されていないので、イマイチ納得できないし、じゃあそれを考察したいかっていうとそこまででもないので、ここはユキトのメールはきっかけで、シンがなにかを見出したほうがキレイかなと思います。

あとは僕がさんざん褒めてきた親友ポジの子ですけど、あまりにもラグビーに関心が無さすぎてちょっと好感度ダウンですね。きっとなんやかんやあって彼が加入する時のためのギャップ演出なんでしょうけど、もうちょいサクラじゃなくてラグビーに好意的な感じを見せて欲しいところです。

引きの闇をタックルでぶち抜く漫画的演出はいいなって思いました。5メートルの話も使ってますし、悪くない出来だと思いますが、ちょいとスローなのが響いてかドベ2です。こっから巻き返しは厳しそうですが、悪くもないので個性が光ればあるいはってところでしょうか。



◎最後の最遊記
【個人的評価】☆☆☆★★

こちらはドベ1固定になってますね、好きなほうなんですが浮上できない…。

箸休めの回ですがうまくドラマになってますね。死はとうに乗り越えたと悲しげに笑う龍之介ですが、いざその立場になってみると実に脆い。駆け出す龍之介を遮る先生の大ゴマ迫力あってよかったと思います。

引きはあんまりかなぁ。唐突の謎設定ですがあんまり惹かれなかったですね。まず画として冠が本体であることがちょっとわかんなくて、煽りがないと僕には伝わらなかったんで、そこはちょいと不親切かなぁと。あの場面でナレーションいれるのも変なんですが。それと彼らがいる虚園みたいなのはどこなんですかね。ろうそくについても、百物語絡みなんでしょうが、なーんか唆られないです。ただコハルと龍之介の母親の繋がりはちょっと気になりました。この順位で次章はどうなるか、推移を見たいと思います。

週刊少年ジャンプ2019年31号感想


今回も遅くなり申し訳ありません…。
週刊少年ジャンプ今週号の感想です。


【個人的評価】☆☆☆☆☆

最近のストーンは科学パートが船で一通りの終着を見せたので、面白いながらもどこか盛り上がりに欠けるかなと個人的に思っていたのですが、久々にストーンらしい良回来ましたね〜。

巻頭のカラーですが、やはり見開き1枚絵は本当に強みですよね、分業の中でもトップレベルの画力だと思います。しかし仮にも1話ではストーリーの中心だった大樹くんが遠くないですかね…。

ちょいと脱線しますが、よく『主人公大樹じゃなくて千空かよwww』『主人公交代させられたか?』みたいな論調をネットで見るんですけど、その真偽はさておき1話で主人公を大樹に寄せたのはトリッキーながら展開の誘導としてはこの上ないのではと思います。というのも、この話の核であり終着点は『謎の石化光線を解明し文明を復興させる』という非常に壮大なスケールのものなんですよね。で、これだと読者的には面白そうだけどデカすぎかつ曖昧で、ちょっととっつきにくさがあるんです。そこで読者にもわかりやすく、『好きな娘に告白する』という作品としての1つの到達点を提示して大樹をメインに添えたんだと思います。なので壮大さを損なわずにわかりやすさや親しみやすさが表れています。本当にどっかのSF侍作品は見習ってほしい…。

さて、本編は前半から情報が多いですね。巻頭なのもあってカラー後最初のページで簡単に状況を説明し、その次からイバラへのヘイト、アマリリスの覚悟とキャラクター、コハクで1ネタかましてからのモズの底知れなさ、これを数ページで丁寧な画で行なっているのは本当に素晴らしいです。大きめのコマも多いのに、役割を考えて構築されているのでムダなく頭に入ってきます。

その後の科学パートでまた素敵アイテムが出てきました。他作品だとご都合になりがちなシーンですが、製作工程が示されているので全くご都合感がないのもストーンの強みです。そのアイテムをコハクが気づかれずに入手するのは少し無理があると感じなくはないですが、その後のコハクのシーンがかわいいのでどーでもいいです。コハクの中身を知っていてあの赤面ポーズはかなりのフェチズムを感じます。ゲングッジョブ。

最後のシーンはまさにストーンの真骨頂ですね!目的の為に科学アイテムを作る引き!ドローンは、製作難易度的には車やケータイに劣りそうですが、現代でも割と最近の技術かと思うのでかなり近づいてきたなぁと思いました。後は画の力が本当に凄い!カットインのような千空のコマと原始の島をドローンが飛ぶイメージ。千空のセリフも相まってかなり力強い見開きです。俄然来週が楽しみですね。



【個人的評価】☆☆☆☆★

扉絵なんですけど、伊之助がちょっとギャグ調に見えるのがもったいないなぁって思いました。デッサンとか詳しいことはわからないんですけど、口元かなぁ?

今回は色々な陣営を見せてくれました。まずは炭治郎組ですが、戦い終わってしばらくあって、少しは休息できたみたいですが、やはり傷が簡単に癒える作品ではないので、このまま次の対戦までいけるのか…。ただ2人とも先を見据えていていいですね。
カラスの報告がちゃんと3人で撃破したことになっているのは大事なところです。これにより鼓舞されたことだと思います。

次の視点は伊黒、蜜璃組です。上弦の肆、鳴女と会敵しました。空間の能力はやはり強いですね。伊黒さんも言ってますが、煩わしく厄介でもあります。蜜璃ちゃんの切り込み隊長的な部分と、冷静で分析しようとする伊黒さんは思いのほかいいペアだなと思いました。伊黒さんの視点での上弦の情報が挟まれていてよかったですね。また蜜璃ちゃんが上弦弐の撃破報告に鼓舞されていますが、とてもしのぶさんより年上には見えない 笑

鳴女はおそらくこの城の鍵でしょうし、能力の関係もあって積極的に殺しにはいってないのと、蜜璃ちゃんの性格とで結構コミカルな戦いになっていて面白かったです。これだと伊黒さんがかばって、みたいな展開はなさそうかなぁ。で、面白なと見ていた矢先、再度視点が変わり悲鳴嶼さんと無一郎くんのパートです。この2人が無惨目指して進む中分断され、無一郎くんが上弦壱と対面…!この引きはかなり熱かったですね。痣発症者の中では最も強いのではないかとも思う無一郎くんですが、相手はバッグボーンがやばそうな剣士。柱最強だろう悲鳴嶼さんとも別れてしまいタイマンとなりましたが、大丈夫か…?そしてそのまま進む悲鳴嶼さんの先には無惨でしょうしそっちも大丈夫か…?



◎ワンピース
【個人的評価】☆☆☆☆★

ワンピにしちゃかなりテンポよかったですね。

冒頭はレイリーのくだりを回想してくれました。大長編ですし最近は結構このへんも気を使ってますよね。からの修行はやはりカットですが、兎丼を一周して何か掴んだでしょうか?

クイーンがなかなかクレバーな提案しましたね。前回の『おしるこを…』のところはこれを思いついた感じなんですかね。そこから一撃加えましたがまさかのマム復帰。視点が移りながらだったのでトータルでの時間はかかりましたが描写上では引っ張りすぎずいい時間で解決したかなと思いました。しかし四皇幹部の渾身の一撃を不意打ちで受けて尚あの耐久力は尋常でなく、流石四皇というか流石マムというか…

とはいえここで仕切り直しとなりまして、一旦は解決になりました。あとは雑魚ばっかりなんでルフィがバシッと解決して、あの牢の奥の話をやってくれるでしょう。あるいはまた視点が変わるかはわかりませんが、マム参戦からはスムーズに進んだのでかなり満足です。



【個人的評価】☆☆★★★

前半は鬼側の描写ですが、どいつもこいつも仮面を被っている上描写が少なく飛び飛びなので、ドッザだのプポだのギーランだの言われても全然覚えられないんですよね。だからあんまし話についていけない。そのへんのケアに関してはこの感想ページで何回か書いてますが、回想を挟んだりしながらわかりやすくしてほしいと思います。今週のワンピとかがそうやってるんですけどね。

それからエマとレイのほうに話が切り替わりましたが、レイは最後の最後で脱落となりました。なんというか、主人公の魅力がイマイチ伝わってこないので(あるいは伝えようとしすぎているせいか)、エマばかり特別感出されても個人的には面白くないんですよね。口ばかりなんだもん。

勝手に友好的に思ってましたが、エマを喰おうとする意思はあるんですかねぇ。だとするといいなぁって思ってるんですけどそんなわけないんで、あまり期待しませんが、どう懐柔するでしょうか。



【個人的評価】☆☆☆★★

対悪魔戦もいよいよ大詰めですね。ユノの見立ては前回の感想で自分も考えたことですが、やはり心臓にはダメージが通るんでしょう。それを与える為に各陣営がまとまりつつあります。

合体魔法炸裂で目下の危機は絶たれました。メレオのセリフはめちゃ格好いいですね。彼女らしい。らしさで言えばチャーミーのセリフもですが 笑
セリフでいえば、後半のユノの『一点突破バカ』の悪口に対してアスタの返しが『多才イケメン』で全然悪口になってないのが面白かったです。

さて、ヤミのほうも準備ができたようで、会心の一撃の体制に入りました。そもそもこの世界に突入したのが悪魔の登場前で、回想なども挟みつつだったのでややスローで冗長にも感じてきましたが、そろそろ決着の時も近そうですね。



◎呪術廻戦
【個人的評価】☆☆☆★★

まずは人気投票の結果ですね。1位と2位が相当僅差になりましたがなんとか虎杖が首位となりました。2位が伏黒です。正直五条1位だろうなと思っていたので、意外ですが、虎杖はかなり好感の持てる主人公だと思っていますし、主人公が作品の顔としての地位をキープできたのもよかったと思います。正直時期が時期なら釘崎4位も狙えたようにも思います。メインの一年トリオとその先生がトップフォーだったらいいなと思うので、はやくも次回の人気投票が楽しみです。ちなみに個人的に応援していた伊地知さんが23位でもう少し上でもいいのになぁって感じでした。

本編は唐突な過去編ですね。今回はキャラクターの整理と状況の提示なので特に進展はないですが、五条と夏油がまぁ仲良くやってますなって感じはしました。あとは五条が漫画としてクズなキャラなんじゃなく等身大でクズなのが個人的には好感でした。どっちが悪者やねんと 笑

あとここで五条の過去編やっちまったんで、マジでハロウィンで退場もありそうですね。これだけチート極まってる男ですが、夏油曰く封印なら出来るような感じですし、どうなるんでしょう。

さて、最後はようわかりませんね。護衛と抹消…。天元と適合するまで護って同化させるみたいな感じでしょうか、来週を待ちましょう。



◎サムライ8 八丸伝
【個人的評価】☆☆★★★

 冒頭からして読者に読まそうという気があまり感じられないんですよね。座標とか濃度だとか小難しい話でSF感だそうとしてるけどもっも描写で導かないとただ雰囲気だけ作るのは素人のやることじゃあないかと思ってしまいました。それが後半布石として活きてくるならいいんですけど、違うんだろうなぁ。

アンもイマイチキャラ的に掴みづらいんですよね。失敗しがちだから暗くて閉じこもっちゃうならまだしも強がるってのはどうなんだ?ただ全体的にキャラクターが集まってきたらナルト感を(感じることが成功かはおいておいて)感じるようになってきたので、そこはいいかなと思います。

最後の引きは流石に美しいですね。見事なまでの八丸との対比を大ゴマでやってくれました。師匠がつきっきりなので戦力としては問題なさげなんですけどそれじゃああんまりなんで、八丸に強くなってもらって姫と合わせて敵を撃破としてほしいです。



◎僕たちは勉強ができない
【個人的評価】☆☆☆☆★

テストの内容は成幸や文乃たちが考える理珠のいいところを答えよみたいな感じかなぁと思ってましたが、文乃視点の長文問題とはなるほど納得ですね。

理珠が文乃に憧れるより先に、文乃は理珠に救われていたんですね。理珠の先生に毅然と反論できる一面は前々回の理珠視点での回想でも描かれていましたし、理珠がはっきりものごとを言える姿勢も、反対に文乃がどこか流されがちなところも、これまでの描がけていた部分だったので、設定の唐突さも感じませんでした。あたためていた話なんでしょう。

さて、理珠が文乃を救うこととなった蛍のシーン。蛍は短命の象徴です。直前の文乃のモノローグ『もう どうでも…』からすると、文乃が自殺を考えたかまではわかりませんが、少なくとも自分の意志を殺そうとしていたんだと思います。その話を覆す理珠のセリフで蛍が逃げていったということは、その文乃の命(意志)が短命でなくなった=文乃を救ったという暗喩的な表現になっているんじゃないでしょうか。ちょっと無理矢理な気もしますが、そういう演出だと感じました。だとしたら巧い。

そしてその話を聞いた文乃の目に光が点ります。この時の表情かなりいいです。回想内でのそれ以前は真っ黒で、自分の行く先も見据えていられなかったのだと思います。ここは対比としてわかりやすいいい表現ですね。

話の終着点も変に外そうとせずよくまとまったと思います。今になって気づく祖母の想い。今週のベスト表情は理珠が嫌いだと嘘ついたときのばーばのとこすかね。理珠のために苦しい嘘をついた悲しみの表情が素晴らしいです。

ラスコマですが、今回のエピソードで成幸への恋心を自覚するにはちょいと弱い気もしますがね…。いい意味で文乃が目立っただけにそこに繋がるのはもうちょい後か、成幸の良さをもっと印象付ける必要があったかなと思いますが、全体としての理珠編は割とうまくいったかなと思います。



◎トーキョー忍スクワッド
【個人的評価】☆☆☆★★

思っきし電気使って戦っていたのが気にはなりましたが、構成としてはやっぱり王道というか、真っ当なんですよね。よくあるパターンはボスを下手に強くしてテンポが悪くなってアンケがのびない、だと思うんですけど、五十嵐撃破から解決までこの回で描き切ったのは評価点だと思います。

五十嵐の能力はまんま君麻呂かつ君麻呂がかなりの強キャラなんで、めちゃめちゃ弱いなぁって思いましたけど、特に因縁あるキャラでもなく言ってしまえば味方陣営のアピールのために負けるキャラなので、作中で強いと思われている点と個人の能力の低さとで、ご都合感なく話を進められたかなと思います。

雷撃のシーンも画としてのパワーはあったかと思いますし、今週は(それまでとの相対的な見方なのはさておき)よかったんじゃないでしょうか。まぉあれだけやったら一般職員も迷惑だろうよとも思いますけど。

締めも大琥がエンを認めるところまでやったので、案外構築そのものはシンプルでいいと思います。台詞回しもやや気になりますが、意外としつこく続く作品になるかも…?とちょいと思いました。



◎アクタージュ
【個人的評価】☆☆☆☆★

ハッタリうまくなりましたよね。僕は全然演技に関して詳しくないので、夜凪のランクアップは終始なるほどなぁと思って受け入れられました。花子がわかりやすくしてくれる点もあるんですかね。登場から間がないですが既にいいコンビだなと思いました。

王賀美も武光もいいキャラしていると思います。お互いが夜凪のことを想っている。王賀美が律儀に待ってるのは意外におもってましたがこいつはなかなか好感がもてますな。それと天知の変わり身っぷりも面白い。

最後はちょっと難癖つけられそうなシーンですけどね。作中でも言及ありますし、そもそも制服でずんずん登山している時点でファンタジーなので、『雨の下山とか危ない!子供が真似したら!』みたいなことを言おうとは僕は思わないです。下山までいけば王賀美はどうリアクションするか、相手サイドの進展はどうか、気になる作りです。



【個人的評価】☆☆☆☆★

コベニちゃん無双…!遠方からやってくるコベニちゃんなかなかのホラー感がありますね。襲撃シーンでコベニちゃんだけやられ姿がなかったので何かあるかなぁと思っていましたがここまでやってくれるとは!蛇を回避して抜群のアクション!デンジくん拉致の危機はなんとか脱しました。個人的に無能感が漂っていた荒井くんの株が上がったのもいいですね。

コベニちゃんがこのあいだの非礼をちゃんと詫びたのもよかったですね。ただその後『姫野先輩に会ったら』がなんとも切ない…。きっと辞められないんだろうな…。

最後のマキマさんもさびしげですよね。ラストのコマ、表情がうつってないからこその哀愁がある。なんかアングル的に鼻先とかがうつってないといけないんだと思いますけど、それが削がれているぶんの不自然さがさらにいい味になっていると思いました。

この回で『マキマさんラスボスじゃないかも…』と思いました。なんだか重荷を背負いすぎた女の子みたいに見えてきましたね、人気投票したら3位以内に入りそう。そして以前ピンチの中特異4課が同一指揮下になりどうなるでしょうか。



◎さよならマヌケな誘拐犯さん
【個人的評価】☆☆★★★

よくある読切だなぁって感じです。

まず大筋にひねりがない。悪い男がステキな女の子によって心を動かされるってのは王道なんですけど、主人公が善に転がりきれていないかなって思うんです。主人公は本当に悪いヤツで、彼女と出会って心を入れ替える、ではないんですよね。主人公は境遇から仕方なく小悪党になっただけですし、だからカタルシスとしては不十分かなと。そしてその割には彼女を救うために自首するほどのメンタリティでもない。そりゃあ警官相手に無双したら撃たれても仕方ないだろうと。ここで一度捕まった時、自首するつもりで彼女を手放すって言って解放したのに撃たれた、とかならまだわかるんですけど、描写がちょいと中途半端だったかなぁ。

その後のオチも最初のほうでわかってましたしねぇ。大オチだけは僕は想像してなかったんですけど、だからこその感慨も大してないような。あっそうなんすかって感じで感動まで昇華出来ていないかと思います。画も良く言えば味がありますが迫力系のパワーはないので、せめてそこである程度のハッタリが効けばなぁと。面白くなかったわけじゃないけど色々と不十分な印象でした。



◎ハイキュー‼︎
【個人的評価】☆☆☆☆☆

ハイキュー‼︎らしい神回、来ましたね。こっちが巻頭の話でも全く遜色ないと思いました。

冒頭、影山の言葉を思い出す日向のシーンからです。稲荷崎戦の頭で日向がジャンプして打つの忘れた時の台詞ですね。自身は阻まれエースが決めた形ですから、日向としては悔しいでしょう。このシーンの下でブロッカー陣が東峰褒めているのもいいシーンですね。

観戦の大人組の戦術的な話で思ったんですけど、やっぱり空中戦ができることが『小さな巨人』の1つのポイントなんですかね。星海は言わずもがなですが、和久南のエースもブロックアウト狙うのが上手くて『小さな巨人』言われるとこにいましたもんね。となると日向もゆくゆくは武器として欲しいところですね。今後もずっと影山がセッターとは限らない訳ですから。それにしても『解説お兄さんだ!』のシーンめっちゃ好きです 笑

星海サービースエースのとこは迫力がありますね!何ってコマ割りと構図が凄い!エース入れるコマが右ページに大きく進出しているので勢いとスピードがよく伝わってきます。漫画は静止画なので、スピード感出すには守備側に『速い…!』とか言わせないと表現しきれない部分があるんですけど、このコマ割りと、守備側の表情で説明しているのが見事だと思います。それに対する『いちいち動じてらんねえよ』のキャプテンがまた格好いい!

僕の中での基準として、星5評価をするかどうかに『唸るかどうか』ってのがあるんですが、あの大ゴマはもう普通に『うわぁぁぁ!!』って声出ましたからね 笑
日向がブロックを掻い潜る術。マイナステンポ+ドンジャンプ。音駒戦でドンジャンプが成功したので、完成したと僕は思い込まされていたのですが、最初日向はオープンではなく、速さと高さを両立しようとしていたんですよね。それで失敗して影山に冒頭のセリフを言われたんですけど、本来はそこが完成系な訳ですな。話の組み立てがしっかりしているので唐突感、ご都合感が出るわけないのが凄いですね。飛ぶ前に鷲匠監督を描くのもにくい演出ですし、何より画の迫力がピカイチです。昼神くんがいい顔してますな。日向の何としてでもブロックを破ろうとする猪突猛進な姿勢と、それに張り合うようにトスをあげる影山が本当にいいコンビだ。小さく写るツッキーもいい顔してます。

で、今回のタイトルが『再挑戦』なんですけど、冒頭の影山の台詞がでてくる話のタイトルが『挑戦者』なんですよね。ハイキューはこういうタイトルの繋がりが多いんですけど、ちゃんと話が管理できいるってことでもありますし、作者の漫画への真摯な態度がよく伝わります。僕は今回、この記事書くために単行本出して確認して気づいたんですが、こういうタイトルの繋がりとかは気づきにくいので、周回して読み直したりしないとわからないことが多いんです。ただ裏を返すと『何回も読んだのにまだ発見がある』ってことにもなりますし、そういう仕組みに気づくと『あぁ買ってよかったなぁ!』って思えるので僕はこの手の仕込みは大好物です。

さてここまでくるとブロッカー陣は日向に意識を割かないといけませんから、駆け引きがもっと高度になります。やはり烏野は日向が囮として機能してなんぼですからね。反撃の兆しが見えてきて、この先も楽しみです。



【個人的評価】☆★★★★

僕の望んでなかった通りになってしまった…。いやわかってたんですけどね、こうなることは…。

この後に及んで雪崩逆ギレはもうまじでしょーもない。主張が1ミリも理解できない同情できない。他人のためと言いながら自分本位すぎてヘドが出る。ヘイトこれだけ貯めたんだったら惨めに負けろや。まぁこんな無茶苦茶な話してるザマはたしかに惨めでもあるんですけど、結局救われちゃってるからなぁ…。あとプールサイドは放置ですか?

そのせいで真ん中あたりで幽奈さんが告白紛いのことしてるのに気づかないほどでした。これはちょっと意外ですね。もちろんちゃんとした告白ではないんですけど、幽奈さんは最後に告白すると思っていたので、これで千紗希ルートが見えてきたでしょうか…?実質この2人のどっちかだと思うので、ここはちょっと気になるポイントでしたね。



◎ビーストチルドレン
【個人的評価】☆☆☆★★

やあっと試合してくれたのでひと安心です。

テンポの遅さはともかく今週の話だけ考えるならまとまりあってよかったと思います。女マネを出して画面に華を添えたのと、解説役として説明しやすい土壌作れたのもいいですね。

途中先輩がめちゃめちゃいい事言うんですけど、あれガン無視したのはちょっと気の毒でしたね。最初は硬いんだけどアドバイス効いて真価を発揮する、みたいなほうが先輩もちゃんと活きてよっぽどいい描き方だと思うんですよ。こう書いて思い出したけどハイキューの日向の青城戦初戦がそうでしたからね、マネするならこういうとこ真似してほしいっすね。

最後のシーンも、前回の流れとしては速さを活かして『なんだこのチビは…!』ってさせるところですよね。詳しくはないですけどこの場面ってボール持ってる側がタックルする必要ないですよね?だったらタックルへの憧憬は次回でもよかったんじゃないかな…。掲載順等で巻くとしたらそれはそれでちょいとおそいですしね…。



◎神緒ゆいは髪を結い
【個人的評価】☆☆☆★★

近年類を見ないレベルでガラッと変わりましたな。ここまでのジャンル変更するとは思いませんでした。ただやはり画の迫力がすごい活かされていると思います。

まぁ占いのくだりは結構置いてけぼりくらった感じはしますね。あんまり頭に話が入ってこなくて、この辺は前々回くらいからだったんですけど、やっぱりこの段階での設定羅列は厳しいっすね。

後半のホラー感は好きです。ジャンルの転向の是非を判断する段階ではまだないですが、引きも良かったですし個人的にはアリかなと思います。久しぶりに次週楽しみだなって思いました。



◎ふたりの太星
【個人的評価】☆☆☆★★

いきなりドベ2かぁ、キッツイなぁ…。

内容もずっと人間関係というか、星の生き方にフォーカスがあたっていて、設定のファンタジーは置いといて真っ当にやってるんですけどね。将棋漫画が将棋しなきゃいけない理由もないっていうか将棋漫画っていう認識からしてどうなんかっていうか。

今週もね、僕は面白いと思いましたよ。太が星と張り合うところとか、イズミと星の交流とか。イズミが変なポーズするとこもシュールな笑いがありましたし。何より最後、自分の名前を名乗るところ、自身のアイデンティティーとか色々考えさせるシーンだったと思うんですよ。

ただ打ち切りレースとして考えるなら、相撲がもうすぐ円満みたいで競合枠も多いですし、なんとか生き残ればじわじわ回復するかも?ただテーマ的に将棋で何を目指すかの提示がなくて2人の関係性メインで進行しているからテンポをあげようがなく、このスローな感じがダメな人にはもうずっとダメだろうし…。推移を見守りたいところです。



◎最後の最遊記
【個人的評価】☆☆☆★★

こっちも応援したい枠なんですがドベ1は流石に浮上しきれないなぁ…。

戦闘シーン好きなんですけどね。終息したに見せかけた互いの不意打ち攻撃のシーンはおおっ!と思いましたし、先生がエステルを認めるところもカタルシスがありました。ただ敵を逃したのはこれだけやってまだ禍根残すのかとは思いましたが、あの男そのものにはヘイトが溜まっていないのでカタルシス的には問題ないかなと思います。煽り合いも良かったですし。

さて、新章突入だそうで。そこで巻き返し…になるかはわかりませんが、下手に転がして失敗するよりかはこの『割と好き』が維持できるレベルにはしてほしいです。

週刊少年ジャンプ2019年30号感想


少し忙しく更新かなり遅くなりました、申し訳ありませんでした…!
週刊少年ジャンプ今週号の感想です。


◎ハイキュー‼︎
【個人的評価】☆☆☆☆★

まず見開きカラー、格好いいですね。ミドルは松川とか角名とかいいキャラまだいるんですけど、現状あげるならこの6人かなぁって思います。

さて、東峰は本当に頼もしくなりましたね。ボールを呼ぶ『レフトォォォ』の声の迫力がコマが小さいのに素晴らしいです。これは構図の力ですね。コマに対する東峰の顔の割合とか、少し斜めっているところとか、吹き出しが下のコマに侵入しているところとか、勢いがこれでもかとあらわれている巧みな表現です。

その後が素晴らしいですね。烏野でのギャップを一番痛感した世代。多くの苦しみを味わってきた4人。高いブロック力を持つ敵チームは、どうしてもかつてのトラウマ『伊達工業』がちらつくチームです。その高い高い壁を、最後は菅原のトスで破るのは気持ちいいですね。ハイキューは1話からのテーマというか、『頂の景色』についてのナレーションから始まっている作品なので、かなり感動します。『くれ』『託す』『守る』の3人のカットは本当に感慨が凄まじいです。その後の潔子さんの表情も抜群。

『美しい空中姿勢』のシーンは牛若の描写でもありましたね。そことの対比というか、東峰のステージが上がったことを示すいい表現です。
また、レフトを呼ぶシーンは稲荷崎戦での田中を思い起こします。丁度レフトの吹き出しのすぐ隣に田中がいるんですけど、小さいコマながらめちゃくちゃいい表情してます。偉大な先輩の偉大な姿に対し、凄い、負けねぇと思うような表情です。ここもたぶん対比でしょうね。東峰がメンタルを克服した暗喩だととれます。

あとはセッターとしては影山に隠れがちな菅原ですが、こと東峰に関しては積み重ねがありますからね、彼へのトスはきっと洗練されているでしょう。それがその後の影山と侑のカットでわかります。本当にコマの使い方とか配置が絶妙すぎますね。

これだけ熱い回なんですが、次への布石も忘れないのが古舘先生の凄いところで、日向のアタックが阻まれた直後の日向の考えているコマは、おそらくどこかで使われるでしょう。結構ハイキューは目線とか小さい描写がキーになることが多いので、日向がブロックをどうするか、注目です。



◎ワンピース
【個人的評価】☆☆☆★★

まさかのクイーン瞬殺でしたね 笑
いくらマムが能力なしの状態でもさすがに四皇幹部と四皇本人じゃあレベルが違いましたね。ぶっ倒れたクイーンですが、ルフィがおしるこを食べたことに気づいたみたいなので、今後また一悶着あるでしょう。

そして、窮地でルフィがまた力を身につけました。レイリーが前にやったやつですね。そしてマムを相手に修行はそそりますね!相手としてはこの上なく、実戦形式なのでかなり楽しみです。ただ描写自体はカットかな…?

個人的に巧いなと思ったのがルフィを知らないというマムの説明をだらつかせず、ルフィの自己完結(しかも勘違い)で一コマで処理したところですね。テンポを損なわずに済みました。

溜めが長かっただけにずっと激動続きなので今後もかなり期待しています。



【個人的評価】☆☆☆★★

扉絵がいいですね。煽りも込みで美しいです。

童磨を煽り散らすしのぶさんが、ちょっと面白い一方でよかったなぁという感想です。毒は珠世さんのものだそうで、お姉さんも含め、本当に色々な人の力でようやく討ち取ったということになりますね。それと憎くてたまらないだろう鬼に対してさん付けできるしのぶさんは偉い。

それから伊之助の回想です。炭治郎がマジでめちゃくちゃいいやつですな。この慈愛の表情は流石鬼滅の主人公。そしてカナヲの回想へと続きます。以前は昔の癖で泣けなかったというモノローグがあった後に、号泣するシーンが入るのは対比として実に分かりやすく伝えられています。

さて、内容自体はとても暖かくてよかったのですが、僕の個人的な感想としては、ヘイト処理がイマイチだったというところです。童磨は本当にムカつくキャラとしてヘイトを集めていました。である以上はもっと惨めに死んでいってほしかった、でないとカタルシスは得られないという考えでした。理想は死に際に命乞いでも何でもして生にしがみ付いた挙句伊之助やカナヲから罵倒されて死ぬ、といったところですね。しのぶさんから罵倒されて死んだのでカタルシスが得られなかった訳ではないのですが、死ぬ間際も達観したまま終始童磨のペースだったのが残念でした。

タイトルはいいですね。伊之助やカナヲに対する『心あふれる』であると同時に、終ぞ人の心を理解できなかった(最後まで人の心をムカつかせた)童磨との対比となっています。

残る鬼も少なくなりましたが、強敵ばかりが残ります。炭治郎とそ同期たちは壊滅的なダメージなので、次の描写はあの兄弟でしょうか。最終戦も折り返し、注目です。



【個人的評価】☆☆☆☆★

扉絵はコハクっすか?色っぽいですね、眼鏡かけたら女教師確定なビューティーさですね。

イバラの顔がインパクト強いですね。轍を見る表情的に車だと気づいた感じですかね?まぁ少し頭を回せばあの後は何かが回転するか引きずるかしないとつかないはずなので、仮に車を知らなくても何かを察することもできると思いますが、どうも何か知ってそうな雰囲気ありますね。

そして科学教室が始まるとやっぱり楽しいですね!テンポがよく、説明臭くならないように手動ドライヤーだとかで小さくギャグを挟んでいるのでするっと読めます。

さて、コハクのビューティー計画完成です。そりゃあルリの妹だし、と作中でも言われていますがコハク自体のスペックがそもそも高かったので当然の仕上がりだと思います。しかしその後の展開は読めませんでした…。男性陣の女装は結構ベタな展開ですし、いいギャグだなぁと見ていたのですが、ここで銀狼が活きてくるのか…!巧いですよねー、ラボ奪還の『銀狼か〜〜〜』の時点でネタとしては成立していたのに、ここにきてまた銀狼だったのが展開として作用するんですよね。船のメンツじゃああとはフランソワくらいかな?でもフランソワだとラボ奪還が面白くかけるかというといささか緊張感に欠けるかなと思うので、かなり素晴らしいチョイスだと思います。

そして最後の引きの時点でなんなら女子2人を喰いかねないほどの銀狼の女装が目立っています。来週は唯一の男が一番見初められるというベッタベタの展開をやってくれるかと思います。楽しみです。



【個人的評価】☆☆☆★★

冒頭の描写ですが、堀越先生のTwitterによると修正が入るそうです。八斎會(オーバーホールが率いてた集団です)と共闘した時にトガちゃんのコピーがいたので、僕はあの時のコピーはデリケートな部分を測れずに作った不完全体で、今回ちゃんと測れたことによって輸血まで至れるようになったと解釈したんですが、まぁ公式の発表で、単行本で修正するとのことなのでそちらの描写待ちですね。堀越先生も多忙ですし、ここは編集のチェックでどうにかして欲しかった案件ではありますね…。

さて、本編は一応スピナーの掘り下げですね。ただ敵さんの主張はいまいちピンと来ないですね…。前回の描写だと、端的にいうと異能を縛るのではなく解放する、という立場だと僕は思っていたのですが、だったらスピナーこそ救いの手を差し伸べるべきでは…?こいつが末端ならまだしも花畑は幹部ポジだと思うので、どうなんですかね。まあ敵対している相手ですしそこまでする必要もないんですけど、だったらトゥワイスを手にしようとしているのと噛み合わないんですよね…。

そして代表の能力が明らかになりましたが、予想外しました。ストレスをパワーに変換ですか。追い詰めれば追い詰めるほど強くなる能力って厄介なんですよね…。厄介ですし、作者側としても扱いに困る相手で、某漫画の憤怒さんは描写カットで倒されたこともあるので、まぁ流石に敵のボスですし、なんとかしてはくれると思っていますが。

来週は休載となります。ぜひしっかり休んでいただきたいと思います。



◎サムライ8 八丸伝
【個人的評価】☆☆★★★

 カラーは好きです。背景はなんかよくわからないですけどキャラクターは表情含めキマってます。煽りはまぁそうなんすかね…。

姫に対する描写がいかにもって感じですね。教室みたいなところでは姫の美しさ=内面の美しさで、それを表現するのが生け花って言ってますけど、美しい生け花を持ってるウーン姫の内面がとても美しいとはいえない描写がなされているので、ヒロインのアンは内面が美しいって暗喩になってるんだと思います。この辺は巧いと思いましたが、ウーン姫だのサ姫だのネーミングセンスどうなってんすか。

僕の持論として主人公は応援したくなるようなキャラクターがいいと思っているんですけど、八丸からはそう感じないですね。教えてもらう姿勢がどうにも…。師匠が教える気満々なのに話を聞かないのが致命的ですね。前作との比較はあまりしたくはないですが、ナルトは螺旋丸の修行の時、自来也に全然相手にされなくて孤独を感じながら1人で修行して、それで独自のやり方見つけて、認められて、みたいなカタルシスが素晴らしかったじゃあないですか。なんでアレが描けるのに…と思ってしまいます。

鎧のシーンもまぁいいっちゃあいいんですけど、せっかくヒロインと対面するのに八丸を隠したんならもう少し引っ張ってもよかったかな?って感じでした。

で、敵来ますね。前回使者と戦ってほしいみたいな感想を書いたので、ここでようやく戦闘になってくれるんだと思います。あんまし修行した感はないですけど、あんな無機物みたいなやつじゃなくてちゃんとした人なのかサイボーグなのかは置いといて、人型の生物と戦ってワクワクさせてほしいです。


【個人的評価】☆☆☆☆★

掲載順好調やないですか!前回もシャッフルではなかったのかもしれませんね。

本編は随分と贅沢な使い方をした回です。話を端的に言うと、マキマさんの能力お披露目。でもよくわかんない。以上。みたいな感じですが、マキマさんの麗しさとか、敵サイドの恐怖感とかをしっかり描写したおかげで、面白く仕上がっています。

帽子かぶってる敵がやられるシーンの間が最高でした。意味がわからない不安な感じの煽り方がもうたまらない。前回までであれだけ味方サイドを殺しに殺した敵組織をちょっと気の毒に思ってしまいそうになるくらいの無双っぷり。ずっとクールキメてた蛇使いもあの慌てぶりですね。カタルシスとしては満点の出来栄えだと思います。貯めた大きいヘイトを見事に発散させてくれました。

さて、マキマさんの能力ですが、キーとなるのは『人柱』『名前』『手の仕草』ですかね。明らかに撃たれていたマキマさんの蘇生といい、僕は『死の悪魔』と契約しているのかなと思っているのですが、だとしたら銃なんか相手にならないくらいの強さで味方サイドとしては五条先生ばりのチートなんすよね。ネットの感想をチラ見した限り、神社で行うなら『神の悪魔』(恐怖よりは畏怖)だとか、マキマさんも銃の悪魔で、銃の悪魔同士で派閥争いをしているとか、結構色々な感想が伺えて面白いです。まぁ官房長官直属のデビルハンターですし、味方でも十分な力持っててしかるべきなんですけどね。

そして、何故2人仕留められなかったのか、何故実行犯の名前をあの時点で持っていたのか、惨殺シーンでやたら銃が強調されているのか、この遠距離で通じるのは何故か、色々疑問が溢れて来ます。描写自体は淡白でコマの使い方もシンプルなのに冗長に感じさせない画の力と、展開の進め方は素晴らしかったです。



◎ふたりの太星
【個人的評価】☆☆☆★★

太が戻ってくるまでに期間が空いたので、何か仕掛けがあるかと思ったんですが単純に昼夜逆転しただけなのかとそこは少し肩透かしでした。

何回も言ってますけどドラマとか雰囲気とか星のキャラとか好きなんですよね。『自分の為に指すー』『ふたりの天童太星なんだー』あまりは結構グッときました。サムライ8はちょっと置いといて、まだ補正期間とはいえ残りの同期の新連載には掲載順で勝てているので、なんとか生き延びてほしいです。(というか流石にスクワッド低くしすぎだと思うんですけど)

将棋の描写がいくらなんでも少なすぎるのは思わないでもないですけどね、そういう戦術的なのは受けがよくないとこれまでの将棋連載でわかっている感じがあるので、このままドラマ主体でいっていただければ。ただ星がこのまま無双しても面白くいかないですし、こっから勝負かなと思います。



◎僕たちは勉強ができない
【個人的評価】☆☆☆★★

カラー、いいですね。前も理珠がイメチェンした回だったかで抜群のカラーがありましたし、この子の映え感は好きです。が、雨が上がったシーンの絵を今描くのは悪手かなぁ…。
もちろん梅雨の時期だからってのはわかるんですけど、雨が上がるって表現上『不満、不安などが解消される』ことの暗喩としてのイメージがすごく強いんですよね。だからモヤモヤ重ねてる今回の扉としては、適切といえないというか、強い言葉ですがセンスが悪いなって思いました。雨が降る中物憂げな表情を浮かべる理珠が今回の適切回だったかなと思います。かわいいんですよ、ですけどね。

本編は前回の引きを考えるといつものぼく勉やったのはちょっと残念でしたが、途中成幸が出てきていつものまま終わらなかったのは良かったですかね。文乃の泣き顔がかなり素敵でした。

今回もいい引きですね。今回が今回だったのですが、流石に来週は引きのまま話し続けてくれると思います。



◎ビーストチルドレン
【個人的評価】☆☆★★★

強豪かと思いきやそうでもないのか…。そうでもないのに練習であの試合したのか…。
まぁそういう部員にシンが危惧してサクラ入れて変えようってならまぁギリわかりますけど、試合の時のあの音駒みたいなセリフ考えるとそれでも無さそうなんですよね…。

あと部員がモブ感めちゃ強いのも微妙ですね…。試合もまだですしこのテンポの遅さはたぶん浮上できなさそうです。1話はよかったですし、画の強さもあるにはあるのですが、とにかくミニゲームでも試合をしてもらわないとかなぁ。



【個人的評価】☆☆☆☆★

あんまりこういうのもアレなんですが、かなり久しぶりに面白かったです。

アイシェの過去ですが、まあベタながらすごいよかったんじゃないかと思います。視点が変わるとこうも違うのかというところもよかったです。僕個人もよく思ってますし、ネットでもエマ周辺のキャラしか描写がなくて、名前が覚えられないとか、魅力がないみたいに言われることもあります。が、そのネバランにしてはいいキャラメイクができたんじゃないかと思っています。

まぁドンとギルダ相手とはいえ喋りすぎやろとか、最後追ってというか、実行犯みたいなのが別部隊でいることが発覚したところ、あんな図体のが近くにいるなら気づけやとか、思うところはあるんですが、前半の過去の話が強かったので総合的によかったと思います。前回危惧した別視点とならずしっかり回収したのもGOODですね。対ノーマン戦線が少しずつ出来上がっていっていますね。



◎トーキョー忍スクワッド
【個人的評価】☆☆★★★

えー、なんというか打ち切り漫画のテンプレみたいな展開ですなぁ…。

冒頭の大琥の言い分からして、ちゃんと潜入していれば職員を心配する必要がなかったのでは…?と思いますし、やっぱりエレベーター故障したのか、なら何故到着できたんだとか、揚げ足取りかもしれませんが、そういう粗が見えてきちゃうんですよね、展開に引く力や勢いがないので尚更です。

『ホントに仁さんは…底が知れない…』というモノローグも、ちょっとした工夫程度で言われるようなことじゃないですし、仁本人も台詞から初めて使ったみたいなのでむしろ底が浅すぎるようにすら思いますね。

あと近未来謳っている割に『タピオカ』だの『ランボー』だのワードチョイスが現代人向けなのもイマイチですね。ただ『言い回しがうぜーぞ』はちょっと自虐的に見えて面白かったです。

個人的に一番気になったのは最後ですね。あんだけ重火器もった連中が揃いも揃って撃たないのかと。仁は確かに銃弾を反射できるんですけど、数の優位を活かしてエンに撃てばいいのでは?敵視点ではエンが記憶術を持っているとはわからないですし、ただのガキなんで重視していない、ならわかるんですけど、普通にエンに刃物男が迫ってるのでそうでもなく。敵の仁メタのあたりはよかったんですけどね。

キャラ魅力も話の勢いも僕は感じないので、話の些細な整合性の無さが気になるという、打ち切り漫画臭がぷんぷんします。なんども言うように子供に受けるんならいいんですけど、ちょっとどうかなと。現時点で一番最新の連載ながら同期の誰よりも掲載順が下なのも気になります。画は好きなので、もう少し原作にはなんとかしていただきたいです。



◎アクタージュ
【個人的評価】☆☆☆★★

 新キャラ、滑り出しいいんじゃないですかね。芥川賞なんて肩書きで嫌な予感したんですけど、面倒くさい感じとアーティスト感がよく出せていたと思います。彼女の価値観は呪術の七海と似ていますね。何か劇的なことが人を大人に変えるのではなく、積み重ねなんですかね。

短いながら天知と大賀美のやり取りも興味深いですね。『お前みたいなのがいるからこの国の芸能は退屈なんだ』は結構大賀美のキャラとしても、キャスティングありきの今の日本に投影してもいい台詞だと思います。それに対する天知の返答もなかなかにオシャレです。

ただかなりがっかりだったのは、夜凪の血筋を匂わせる発言ですね。だからダメってことではないんですけど、今までそんな布石があったようには思えずかなり唐突感があったのと、夜凪の魅力が薄まってしまうようで個人的には残念でした。

最後のシーンはなるほどな、と思いました。画としての強さとそれなりの説得力があったんじゃないでしょうか。展開としても、修行回としてはかなりのテンポですし、意識の問題なので短時間も気にならない。花子に会ったことそのものはご都合そのものなんですけど、まぁそれ言っちゃうと展開の余地がないですし、いい仕上がりじゃないでしょうか。



◎カクレミ
【個人的評価】☆☆☆★★

よかったんじゃないですかね。この話の特徴の『擬態』と、主題だろう『嘘』が繋がっているので話としてすごい分かりやすいんですよね。そして主人公の葛藤とヒロインの葛藤とをしっかり書ききっています。こういうのって、ヒロインに葛藤があってそれを主人公が救うか、主人公の葛藤をヒロインが救ってくれたために主人公が活躍できるようになるかってのが大半なんですけど、そのどっちもやってるから結構レベル高いと思います。個人的には主人公が情がうつるのが少し早かった気もしましたが、そこは読み切りなので仕方ないですかね。

最初読んだとき、優しい人間に接したせいで悪い人間も信じてしまい大事になるみたいな話かと思ったんですが、主人公がもう悪い人間でそこは驚かされました。それを読者に開示するタイミングがよかったと思います。発言の上に本音を被せる表現はたまに見ますが、背景黒トーンかつその時の表情が嬉し泣きしている様にもバカにしているようにも見えるのがまたいいですね。巧いなと思います。

さて、最後の見開きですが、まず僕はアングルというか構図で結構いいなって思いました。で、ネットの意見の中には、『あのシーンで主人公も知らない擬態生物がいるから、初めから主人公の正体をみんな知ってたことがわかる』っていう解釈を見て、なるほどなぁって思いましたし、たぶんその解釈が正解だと思うんですけど、それはそれで巧いけど話としてはビンタとかまたねとかが霞むような気がするんですけどね…。僕は最後の『ばーか』は彼女の照れ隠しのように思ったんで、そっちの解釈の方が終盤が活きると思うんですがどうすかね。もちろん作者が言及してない以上正解はないんですが。



◎呪術廻戦
【個人的評価】☆☆☆☆☆

冒頭で色々制度の説明がありました。なので前回の疑問はすっと解決しましたね。棘くんはもう準1級なので推薦は終わっていたわけですね。
それから東堂が同行しないのは少し安心しました。東堂は面白いんですけどキャラが濃くて続けて見るにはくどいんですよね。その辺の塩梅が分かっているようでよかったです。

さてそこからがまぁなんと面白いことか。箸休め回だろうにこのクオリティの話持ってきてキャラ掘り下げられるのはかなりセンスがあると思いました。アニメ化すれば看板化も遠くないかとまで思いましたね。

伏黒呼ぶために伊地知さんに電話する釘崎がクレバーですね。そん時の表情もなんか渋くて面白い。『天地がランバダ踊っても』のボキャブラリーもいい。

そこに現れたブチギレ伏黒くんも、話の流れにのせられて着席するの面白いですね。ちょっと意外というか、あんまり興味ないかと思ったんですが、やはり兄貴性分ありますよね、彼。

勝算アリの釘崎の顔がまた…笑 その後のラインも淡白で釘崎のらしさをどんどん描けていていいと思います。そんで登場する虎杖はなぜパチをうっていたんだ。

ここまでハイテンポのコメディやってましたが後半は一転しましたね。今週は扉絵(ストーン、ぼく勉、アクタ)や儀式中のマキマさん、煽りしのぶさん、ばーかのミクリちゃんなど、表情が素晴らしい画が非常に多かったのですが、今週のベストな表情は虎杖に声をかけられた時の小沢さんの表情ですね。

容姿に自信がない頃の虎杖のセリフに救われた小沢さん。その頃は容姿で物事を判断するような虎杖以外の男子は嫌いだとまで思っていたのに、いざ自分の容姿が変わったら、『今の私ならもしかしたら』と思うようになった。でも虎杖が容姿関係なく自分を認識したことで、容姿で物事を判断しようとする、自分が嫌っていた男子と同じような価値観を持っていたことに気付かされた…。深いし切ない…。そんなの普通なんだけど、とにかく虎杖が凄すぎて自分の小ささを認識させられたんでしょうね…。だから連絡先を聞けなかったというか、聞くステージにいないと思ったんでしょう。それを痛感した小沢さんの、虎杖への想いと自己嫌悪が入り混じったような最高の表情だと思います。全体的にコメディ調かつやや画が荒れていた今週の呪術ですが、ここは抜群の表情だったと思います。

で、現実的に考えていくらなんでもあの変化に言及しないのはちょっとおかしいような気もします。ましてや虎杖ほどのコミュ力があれば、『久しぶり、全然気づかなかった!』くらいの(そしておそらく彼女が望んでいたであろう)返答をしそうなもんですし、そこはちょっとご都合かなって思いはしたのですが、前述した表情とその後のコマが面白いのも相まって気にならないんですよね。10点札を上げる2人のコマめっちゃ笑いました。釘崎の『悔しいけど認めざるを得ない』みたいな苦悶の表情と、伏黒の興味なさそうででも聞いてるみたいなシュールさがなんとも笑いを誘ってくれる。これも一種の勢いってやつですな。

最後のオチも満点ですね。個人的には釘崎が虎杖を好きになるような展開は歓迎なんですが、一方で釘崎(と伏黒)は対等というか、ずっと今の関係なままでいてほしいという気持ちもすっごいわかります。なので、『釘崎のモヤモヤは恋心ではない』というオチは、話のオチとしてまず成立していますし、この後も釘崎が虎杖に恋する展開はないよという意思表示にも、今後の展開で恋するよという布石にもなるいい塩梅なんですよね。こういう舵の切り方ができるセンス。1話完結ながら生きたキャラをちゃんと描きつつしっとりとしたドラマを描ける。本当に凄い才だと思います。

で、この虎杖の『容姿が変わっても本質で認識できる』というのが、後々最悪の形で活かされるかもしれないですね。僕も思いましたし、ネットでも散々言われていましたが、正に真人の能力がそうじゃあないですか。ここまで匂わされると逆に外してくるパターンもありそうですが、ぐにゃぐにゃの敵が元同級生だなんて…ゾッとしますね。ハロウィンが待ち遠しいようで末恐ろしいです。



【個人的評価】☆☆★★★

まーたご都合能力が出ましたな。強キャラ揃いのゆらぎ組なんでどうしても仕方がないんですが、弱キャラに無双されるのはちょっと展開としてのヘイトが高すぎると思いました。

で、雪崩にも救いの意思はあるんだよって話が出てきましたが、うーん別に同情もできない。ゆらぎのパターンだと雪崩が敗れた後にコガラシが『お前も助けてくれようとしたんだよな』って雪崩と和解して終わりそうな気もしますので、そこは是非避けてカタルシスを昇華させていただきたいところです。

ただ『私は二度と…貴様との記憶を失いたくはない…!』のセリフはめちゃめちゃいいですね。こんなこと言うようになったなんて。キャラは本当にいいんですよね…。掲載順大丈夫かなぁ。



◎最後の最遊記
【個人的評価】☆☆☆★★

いやぁ面白いんだけどなぁ。テンポかなぁ。

遂に敵撃破ですね。3人で掴んだ勝利というのがよかったですし、丁寧に描写してきたぶんコハルとエステルの友情も、画も相まって素敵に仕上がったのではないでしょうか。

ただ先生サイドの話がまだ出てきてないですし、章が始まる時に出てきた医者みたいなやつが絡んでくるんじゃないかと思いまして、これで任務完了とはならなさそうですね。だとすると全体の尺としてはかなりの長編ですよね、もう少し小さい任務でちょっとずつ描写を重ねていたほうがよかったんですかね。まだ終わってはないけど。



◎神緒ゆいは髪を結い
【個人的評価】☆☆★★★

ん???
えーと、僕は前作を知らないので聞きかじった情報になりますが、なんか最後の引きで前作との繋がりが確定したらしいです。

まぁ話としてはゆいの過去ってことなんでしょう。まぁそこはいいとして、ちょっと展開が唐突かつぶっ飛んでいるせいで全然入り込めない。怒涛といえば聞こえはいいですが読者を無視しているとも…。前作読んでれば結構いいゆですかね。ただその前提だとしたらそれはそれでクリエイト能力としてはどうかと…。

ただ画の力はありますし、この手のジャンルは得意らしいですし、まぁ引きとして唐突に感じはしましたが楽しくなりそうな気配は感じるので、そこを評価して判定しました。

週刊少年ジャンプ2019年29号感想


こんばんは、むいーんです。

今週の感想記事です。


【個人的評価】☆☆☆☆★

遂に、遂に童磨の頚を討ち取りました。

まずは表紙ですが、実にカッコいいですね。特に炭治郎(本編にこれっぽっちも出て来ませんが)。

そして巻頭カラー見開きも素敵です。大きく写るしのぶさんの表情がGOODですし、躍動感ある伊之助とカナヲもいい感じです。

本編は回想からです。二戦挟まったことで結構ひっぱってきました内容ですが、ひっぱった割には拍子抜けすることも多い漫画界において、かなりインパクトのある内容だったかと思います。かつ突飛すぎない予想できる範疇にあったのも好感触です。そして内容から伝わるしのぶさんの覚悟というか、徹頭徹尾自分を駒とする冷静かつ冷酷な一面が伺えます。ベイルアウトを前提としたワートリキャラかのような凄まじさですね。
(野暮なこと聞きますがしのぶさんそのお胸で37キロってマジっすか)

そしてもう一点大事なのはカナヲの心情ですね。炭治郎のおかげで感情をしっかりともつことができたが故の葛藤が見事です。上司の命令だから、ではなくしのぶさんが大切だから言うことをきく、というのがやりとりからよく伝わってきます。『か』『勝て…』の吹き出しも実に秀逸ですね。形が他の吹き出しと比べると少し歪になってるのがわかるかと思います。師範に死んでほしくないから2人で戦おうと提案するんですけど、薄々そう簡単ではないことに気づいているから言い淀んでるんですよね。これが『キャラが生きてる』ってことなんだと思います。こういう小さいセリフの気遣いができるか否かで没入感が全く違うので、その辺りは吾峠先生の上手だなぁと思うところであります。

それをふまえて現在に戻り、戦闘の続きです。伊之助が罠かと疑うあたりも細かいながらいいですね。神視点ではなくあくまで伊之助の視点で描写ができている証拠です。頚を討ち取ろうとするカナヲに、再び師範の言葉が脳裏をよぎります。『カナヲが頚を斬ってとどめを刺してね』の台詞のしのぶさんの表情がもうたまんないっすね、目頭が熱くなります。死期を肌で感じながら、本当は自分が討ち取りたくてたまらないであろう相手の未来の仇を弟子にお願いすること、そしてその危険な任をお願いせねばならないこと、カナヲを置いていかねばならないこと、などが込められているであろう哀愁ある微笑みです。この作画は素晴らしいです。

しかしながら相手も上弦の弐だけあって負けていません。渾身の大技を繰り出しますが、それが菩薩モチーフってのが憎たらしいですね。宗教はあくまで自分が女を喰らうために設けたもので、天国も地獄もないと言っている男が繰り出す技の何が菩薩かと。そしてそれに対抗するカナヲも捨て身の技を繰り出します。恐らくカナヲにしか使えないであろう大技ですが、それでもギリギリ届きません。その最後の一押しは伊之助による機転の利いた投擲でした。これも伊之助ならではの攻撃だと思います。

しのぶさん、カナヲ、そして伊之助。誰が欠けても、そして他の誰でも成し得なかった勝利だと思います。正にタイトルにある『三人の白星』だと言えるでしょう。とても熱く見応えのある回でした。しかし、これまでの上弦は頚を斬っても粘った鬼が多いので、まだ安心できません。童磨をちゃんと撃破できているのかがわからない以上カタルシスはまだ味わえていないので、そういう意味でギリギリのところで評価を4としました。が、内容的にも描写や演出的にも文句のない回だったと思います。



◎サムライ8 八丸伝
【個人的評価】☆☆★★★

いやーまだぐだぐだ説明する回かよと、まあそんな読後感でしたね。いざ修行に入ると思って読んだのですが、三位一体がどうの言う割にはいまいちよく分からない。物語としての方向性も定まったようでやはりいまいち見えてきません。仮に侍と姫が出会ったとして、何から姫を守るのか?なんか宇宙を股にかけるスケールの大きさを1話から見せてくる割にはほんとにピンと来ないんですよね。もう少し近い目標を明かしてくれないと集中できなくなってしまいます。鍵がどうのこうのっていうのが一応本筋だと思うので、せめてその辺りの使者がいて、戦う必要があって、みたいな開示がほしいところです。

そもそも週刊少年ジャンプにおいてこの遅さは本来なら致命的なんですよね、それがネームバリューで許されているかのように感じてしまうのでどこか釈然としない。もちろんメインターゲットの少年に受けが良いならまだいいんですけど、ちょっとそうは思えない。来週センターカラーだそうですが、僕はそんなに面白いと思っていないのでどこか邪推したくなってしまいます。だってNARUTOの木登り、口寄せ、螺旋丸の修行はもっともっと面白かったですもん。このレベルで人気って言われても僕はおいそれと納得できない状態です。

台詞も前回書いたことそのままですが、説明口調がかなり気になります。『頭割れて棒出た』のところがすっごいもやもやきました。

散々愚痴ってしまって申し訳ないです。ただ今週の新キャラはいいと思います。ちょっと芋っぽいっていいますか、正統派美少女ではないのですが、こういう女の子のデザインは割と好みです。6話でヒロイン登場もだいぶ遅いですが、新しい関係性ができて物語が加速することを期待します。



【個人的評価】☆☆☆★★

まず驚いたのは掲載順ですね、まさかの3番目。流石に不自然なほどの大躍進なので、ストーンとのシャッフルではないかとも言われています。掲載順のシステムについてそんなに詳しくはないんですけど、元々予定していた掲載順が、原稿の上がる時間などによって入れ替わることがあるみたいで、それをシャッフルと言うらしいです。もっとも、昨今の新連載の中では最も勢いがある作品なので、あながちラッキーではないのかもしれません。

さて本編ですが、デンジくんのヤバさが極まってますね。人質をとって脅迫して相手に『糞野郎が…』と言われる主人公はそうそういないかも分かりません。その後の敵の高速攻撃は逆にさながら主人公のようなムーブでしたね。

しかし事態はそうとう厳しい展開です。映し出されている限り公安メンバーは死んでいるように見えます。頼みの綱のデンジくんも真っ二つにされました。ここからの展開は全く読めないです。そしてラストはマキマさんの復活?なんでしようか。突然の襲撃でしたし、躱していたようにも見えないので、契約している悪魔の力でしょうか。倒した敵の様子を見るに巨大な穴が空いてますが、どういう力なんですかね。雰囲気的にはマキマさんがラスボスなので、最後の嘘も相まって自作自演にも考えられますが、そうなると意図が読めない。楽しみなのですが、反面処理の仕方によっては盛大な肩透かしをくらいそうなので少し怖くもあります。上手いこと話を締めていただきたいです。



◎アクタージュ
【個人的評価】☆☆☆★★

新たな壁にぶつかった夜凪の探求回でした。まあ夜凪の理屈は分からないでもないが無理あるとは思うのですが、漫画ですからその程度のファンタジーには目を瞑りましょう。山頂で叫ぶシーンは夜凪らしさが出てていいですね。舞台編では成長しすぎた感が出てましたが、学校編を経ていい感じのキャラになったと思います。あとは『ふざけんな』のシーンはかなりいい表情してますね。アクタージュで画的に迫力を感じたことはあまりないのでグッときました。

あと新キャラも出てきましたが、話の感じからしてめんどくさそうなキャラですね。顔出し段階なのでまだなんとも言えないのですが、ちょっとくどい言い回しが斉木楠雄の明智を思い出しました。うまく扱えるでしょうか…?

それにしても墨字がプレッシャー感じてるかのような描写はちょっとガッカリですね。設定上はかなりの強キャラのはずなので、もう少し不敵な態度でいて欲しかったのですが。まぁ章が新しくなったばかりなので今後に期待です。



【個人的評価】☆☆☆★★

画の迫力が素晴らしいですね。見開きで突撃するところは本誌のサイズ感ならではの演出です。また、悪魔の憤慨する様子も禍々しさが出せていたと思います。

さて、心臓を貫いてめでたしめでたし…とはいかないようです。心臓が移動したというチート能力が出てきてしまいました。となるとやはり全員の力を合わせて、心臓以外を丸裸にしないといけない感じでしょうか。

そして最後のシーンですが、ずっと見守ってきたセクレだからこその重みのある台詞だと思います。冒頭の台詞も合わせて、なんというか愛の感じる台詞ですね。ちょっとぶっきらぼうなああいう感じのキャラ、デザインも含めて好きです。衣装もかわいいし。

といったところで次号は休載となります。掲載順は良好ながら下書き掲載も度々あったので、定期的に休載があったほうが少し安心します。最近だと葦原先生の件があるので、無理せずに連載してくれればと思います。



【個人的評価】☆☆☆★★

まずカラーページ。背景はすっごく綺麗だと思うのですが、キャラがちょっと雑っぽく見えますがどうしたんすかね。結構この漫画は一枚絵の魅力が高いと思っていたので少し残念です。

内容ですが、危険な実験シーンからですね。描写ではいまいち分かりづらいですが、ネズミを変異させたか殺したかしましたね。対鬼の毒でも作ってるんでしょうか。

その後はいわゆるキャラクターの紹介ですね。まあ概ねいいんじゃないですかね。ドンやギルダのスタンスと、アイシェの能力が描けていたと思います。やや冗長になりそうなシーンでしたが、ネバランにしてはテンポよく進んだ気がします。どうして言葉が分かるのに黙っていたのかは来週以降ですかね。引きもまあ良かったと思います。

ただ三視点の同時進行なので、来週続きとならない可能性も全然あるので、上手いこと整理しながら話をすすめてくれるか少し不安ではありますね。次はノーマン視点でもおかしくないし、鬼サイドの話かもしれない。処理の仕方によってはダレてしまうのでそこが一つポイントになると思っています。



◎トーキョー忍スクワッド
【個人的評価】☆☆★★★

構成は意外と忠実な感じを受けました3話。主人公サイドのキャラの紹介を兼ねた章が始まりました。エンが記憶力に優れている描写は前回にあったので、どこかで使うかと思ってましたが割とあっさりきましたね。前もって描写していただけ全然いいんですけど、先週の描写を背景にちょっと書くくらいの丁寧さがないのが少し気になります。

で、大琥の能力シーンは迫力あったと思うんですが、エレベーターであれだけ派手に暴れたのにエレベーターが目的地に到着するところでちょっと笑ってしまいました。なんというか、もう少しマシな描き方はできなかったのか。

上でもチラッと書いたんですが、描写の工夫があんまり感じられないんですよね。エンが記憶力を発揮しているシーンで『5つ目のファイルの8行目にありました』って台詞があるんですけど、全く必要じゃない情報をわざわざ言ってて、これって結局は『エンは記憶力がすごいからどこにあったかまで覚えているんだよ』っていう作者側の都合の表れなんですよ。それから敵の会社に潜入してから任務の内容を堂々と話しているのも、作者側のテンポの都合な訳です。何が言いたいかというと『キャラが生きていない』んですよね。ここを大事にできないと厳しいかなって思います。



◎ハイキュー‼︎
【個人的評価】☆☆☆☆★

全体的に良かったです。あの状況で東峰に上げなかったことがむしろ『疑っていない』っていうのが信頼の証ですね。そして影山らしさも出ています。からのサーブの時にやっていた弛緩法を全身で行なって、『仲間が重荷であった事があるか』のシーンで痺れます。そしてブロッカーと読者を騙すかのようなプッシュ!本当にこういう魅せ方が上手いです。ジャンプの本誌サイズだからこそ映えるコマの使い方でした。

あとは『2mなんてほいほい居る大きさじゃねえし』の台詞の後に百沢のシーンを加えて居るのがいいですね。ハイキュー‼︎は特に長期の連載でキャラが多いのですが、こういう読者への配慮があるので好きです。そのすぐ下の『ナイスカバー‼︎』も、西谷に言わせているので、読者に本当にいいフォローだったんだなとわかりやすく伝わるわけです。こういう丁寧さが長期連載の秘訣なのかと思います。

そして締めの一言も実に東峰らしくエースらしい一言ですね。何点獲ろう、ではなく『1点』獲ろうというところは、そのまま烏野らしさでもあるいい台詞です。かなり読み応えのある回でした。



◎呪術廻戦
【個人的評価】☆☆☆☆★

カラー最高ですね!なんという表情描くんでしょうか。お二人とも素敵です。

そしてページめくってのコマ割りが粋ですね。会話しているのがよくわかる構図ですし、アニメだと繋がりがあるのでこうはいかない、見事な表現です。背景はコピペかと思えばよく見るとかき分けてあるので、手抜きに見えて手が込んでます。会話内容もグッときます。野薔薇が本当にいいキャラしてて、罪悪感を覚える虎杖に『共犯ね』といえる強さと優しさが染み入ります。

で、3人揃って生還となりました。前回の引き的にまだ一悶着どころか五悶着くらいありそうでしたが、一旦は終着のようです。『帰るか』
のシーンめちゃエモですね。

そっからの電話のシーンがいいですね。誰かに聞かれている程で用件だけ伝えてるのがビリビリ来ます。歌姫さんの私服いいっすね。

その後の『言うな』の件もさいっこうでした。『レディの気遣いナメんな』がいい台詞ですし、久々の煽り前回宿儺もらしさが出てます。ですが何より虎杖でしょう。自分だってかなりメンタルキてるのに伏黒の心配ができるとは、なんていい奴なんだ…

最後、いい引きで終わりました。棘は?とも思いましたがここに来て味方のパワーアップですね。制度の関係もあるのですが、推薦人が東堂と冥冥なのがまたいいですね。ステージが上がって、次章も実に楽しみです。



◎ふたりの太星
【個人的評価】☆☆☆★★

やっぱり人間ドラマパートは結構面白いですね。キャラの関係性が結構好きな感じです。雰囲気というか、絶妙な距離感というか。ヒロインがやっぱりいい味出していると思います。

頭から3ページ目の3コマ目、右手の傷を見せる事で星のダメージの暗喩になってますね。

最後ですが、単に2人の時間が入れ替わっただけではないと思うのですが、どういうトリガーなんでしょうか。ともかく2人主人公は継続っぽい感じなんで、もう少し見ていきたいです。ただ何か迫力あるシーンや大きなカタルシスが得られるタイプの漫画ではないので生き残っていけるかちょっと心配です。



【個人的評価】☆☆☆★★

代表の登場です。最初のコピーを倒した描写的には水分を操るみたいな感じでしょうか?NARUTO水月がやったような感じですかね。だとするとかなり厄介な能力そうです。

これまでヒロアカ世界で紡いで来た抑圧された社会への問題提起、というかなり高度なテーマでやってます。なるほど確かに『個性』なんて言う割には随分と重たい制限がある社会なんですよね。突如現代社会に異能が溢れたら、たぶんこういう歪な形態を取らなければならないだろうというある種の説得力があります。そして敵対敵の戦いなので、この問題提起をどう納めるのかかなり気になります。

あとは『悪い事してねェ奴は謝んなくていいんだよォ…』の台詞がいいですね。良くも悪くも特殊な言い回しだと言われていますが、ハマるときはかなりハマるので、このまんまで僕はいいと思います。



【個人的評価】☆☆☆☆★

 まずは、315話に渡る長期連載、お疲れ様でした。最終話タイトル、ちょっと好きです。

展開ですが、ちょっと予想と違いました。最後はえりなが創真の料理を認めて、数年後2人がゆきひらの厨房に立ってる、みたいな締め方だと思ったのですが、たぶんそれは読者の理想であって、創真の理想は不敵なえりなの復活だったんですね。

そして決着もあえての描写無し。まぁぶっちゃけエッグベネディクト丼が地球上に無い品足り得るかというとそんなことはないと思ってましたし、その結果をボカしたのは一種の逃げでもあるんですが、まぁ話の流れとしてはこっちのほうがキレイかなと思います。

天守閣のおはだけはちょっと期待はずれですね。とりあえず画的に期待されていたのは全裸バージョンだったはず。そこは外さないで欲しかったです。まぁめちゃくちゃ言ってますけど。

そして話の続きというよりは、後日談がギガに載るようです。こちらも楽しみにしたいと思います。



【個人的評価】☆☆☆★★

扉絵、めちゃんこポップですね。重厚なタッチが特徴でもあるストーンですが、こういうポップさも出せるのは素晴らしいですね。内容も内容で、子供も楽しめる感じだと思います。島編が始まった当初のホラー風といい、引き出しが色々あって飽きないですね。

そしていかにもストーンらしいハイテンポの展開でした。ラボの奪還と追手の撃破、そして金銀の絆、やはり見所満載です。最後のページ、千空の科学パワーに加えてやはりゲンがいい働きをしてくれます。本当に頼もしい。そして女性陣の顔芸 笑。銀狼もゲス面とイケ面をみせてくれたこともあり、表情もこの作品の見所ですね。



◎ビーストチルドレン
【個人的評価】☆☆★★★

いやぁ試合しないっすねぇ…

やっと入部まで行きましたが、もう少し圧縮できなかったものでしょうか…。勿論主人公や部長のキャラを描写するのもいいんですけど、もうちょっと巻かないと埋もれていきそうです。部員の描写も無いので、没入感もあまりなく、大丈夫でしょうか。

ただ空くんだけ漫画を間違えたかのような驚きのいい人っぷり。友達のためにあそこまで泣けるんかコイツ…。今んとこ彼がこの作品の砦だと思います。まあちょっと異常ではあるんですけど、いいキャラメイクが出来ないわけではないので、部員の紹介が受ければまだ頑張れそうです。



【個人的評価】☆☆☆☆★

まあこんなもんじゃないですかね。今のジャンプの読者がキン肉マンのことをよく知っているはずもないでしょうし、下手にストーリーをやるよりかは、ある程度名が知られているキャラを出し、代名詞である必殺技を出し、というところで読み切りとしては十分の出来だと思います。

ストーリーもまあ大したことはやってないんですけど、内容を知らなくてもいいような適切な説明と、知らないでも楽しめる熱さは備わっているように感じました。



◎僕たちは勉強ができない
【個人的評価】☆☆☆☆★

さて、引っ張った…というよりはそんなに出し惜しみしてた感じもないんですが、メインヒロイン2人(または3人)の出会いの話です。

かなり人と距離をもっているように描写されている理珠が文乃には打ち解けているのは、憧れがあったからなんですね。そして同時に、心理学を学びたい理由も、『ボードゲームに勝ちたいから』という少し弱い理由だったのにも裏があった(というより補強したんだと思いますが)ことがわかりました。

理珠は自分に自信がなくて、そして自分にないものを持っている文乃が羨ましい。一方の文乃も自分にないもの(おっぱい)をもっている理珠を羨ましく思っているのがいい対比になっています。

そして現代に戻り、文乃に嫉妬してしまう自分に自己嫌悪する。どこまで自覚しているかはさておき、2人を遮ったシーンは結構ラブコメ力高いですね。

まぁだからって受験生がサボんなやって思ってはしまいましたが、ここから成幸が救って、いよいよ恋心を自覚する流れとなるか。理珠ならその胸の内をちゃんと文乃に伝えそうなもんですし、それをうけて文乃がどうでるか。不穏な引きですが来週も結構楽しみです。



【個人的評価】☆☆★★★

個人的には全員が復活した時が1つのカタルシスだと思っていたので、こんなにあっさりと戻るのは残念でした。いや結構話数使ってるんですけど、そうじゃなくて描写的にあんまりにもあっさりすぎてなんだかなぁと。

理屈としてはまぁわからんでもないですがね、でも雪崩を追い詰めて解除して、みんなでボコボコ☆って流れじゃないと溜まったヘイトが回収しきれないと思います。

キュンキュンの件もなぁ…。そりゃあのメンツですしどうしようもないんですけど、あんまり腑に落ちない。愚痴ばっか言ってますけど狭霧とか好きなキャラなんで活躍してくれたのは良かったです。来週は仲居さんサイドかな?



◎最後の最遊記
【個人的評価】☆☆☆★★

前回の引きが全く活きない始まりに愕然とはしましたが、全体的にエステルの掘り下げとしては面白かったです。少年漫画的な熱さはしっかりしていました。『だったら私がリンリンになれない理由は一つも無い‼︎』のシーンはグッときました。

あと戦闘は見やすいですし画の力強さもあります。これでテンポがよければここまで追いやられることもなかったかと思うんですけどね。縁起でもない話ですが、来世以降もちょっと期待しようと思っています。堀越先生や葦原先生は短期打ち切りを経験しての大ヒットしてるんで、その辺りは頑張ったほしいです。もっともこの作品の寿命もまだわかんないすけどね。



◎神緒ゆいは髪を結い
【個人的評価】☆★★★★

こっちはちょっと厳しそうですね…

おそらく後々までとっておく予定だったキャラとか展開の先出しなんでしょう。かなりの急展開です。二重人格があるのでファンタジー路線なのはまあわかってましたけど、こうもオカルトチックな話になるとは思ってませんでした。それにあくまで鍵斗くんは一般人なので、こういう世界創るのはどうなんでしょう、上手く機能するんでしょうか。

あとエビちゃんの株がだだ下がりでした。元々の性格は黒メインだった訳ですし、黒のほうとむしろ幼馴染なのではないのか?黒側ガン無視なのは結構モヤモヤします。ただ最後の口ぶり的に白がいなくなることで何かもっと良くないことが引き起こされるような言い回しなので、まだ何か隠されているかもわからないので、そこは来週以降を待ちましょう。


鬼滅の感想がやたら長くなりましたね…
長くなりすぎないように頑張ります
それではまた

週刊少年ジャンプ2019年28号感想


みなさんこんばんは
むいーんです。
さっそく更新遅れ気味で申し訳ないです。

週刊少年ジャンプ今週号の感想です。

◎ワンピース
【個人的評価】☆☆☆☆★

今週も激動でしたね。ついにマムが参戦しクイーンと交戦したところに目が行きがちですが、ドレーク対サンジ、ロー対ホーキンスの興味深い対戦カード、アシュラの『見せてェモン』など気になること満載でした。

頭はゾロ対狂死郎でしたが、狂死郎強いですね。なんやかんやピーカを完封したゾロで互角…というよりも向こうの態度的に劣勢にすら見えます。しかしゾロも言ってますが何者なんですかね。小紫は死んでないわけですから、単純な敵ではないんでしょうけど。その辺の考察は専門のサイトにお任せします。

で、ホーキンスの能力もなかなかえげつないですがおそらく無尽蔵に使えるような能力でもなさそうなので、攻略の余地はあるのか…といってもワンピはそうやって攻略していく漫画でもないですけどね。カイドウを倒して無力化でも悪くないですが、漫画的にはローに倒してもらいたいところ。

最後のマムがやはり盛り上がりどころですね!記憶をなくしていても肉弾戦は凄まじいようで、かといってこのままクイーン撃破ともならないでしょうし、おしるこがない現状食い患いが避けられないともなれば一転ピンチです。

色々視点があってかなり追うのが大変ですが、少しずつまとまり出してきて、今後が楽しみです。



【個人的評価】☆☆☆★★

ついに沙漠を攻略です。エマが幼体化したのは本誌で書かれている通りとして、レイが老化したのはあの沙漠で途方にくれて死んでしまうことを想起してしまったからなんですね。まぁそこは納得できます。ただエマがクローゼットみたいなところから飛び出してきた理屈はなんなんすかね。パズルのピースに分解されたのも仮説からは外れた現象のような…。ただやたら意味ありげに『ジジッ』という音を強調していたので、まだ何かあるのだと思います。

見開きシーンは結構好きです。コピペじゃねーかって思う人もいるとは思うんですけど、ああいう大胆な構図は週刊誌でたまにやると、ジャンプの大きさもあって見栄えいいんですよね。

引きの襲撃シーンですが、このお話の性質上エマルートでほぼ確定なんであんまり興味はないです。ノーマンの相棒が持ってるのってタブレットかなんかですか?相変わらず文化レベルがわかんねぇっす



【個人的評価】☆☆☆☆★

ここまでやって仕切り直し?と思ってしまったのですが、ついに反撃開始です。

冒頭の童磨の腹の立つ正論に対して伊之助の反論が心地よいですね。そこからの戦闘ですが、童磨はこれまでの鬼の中でも特に技が多彩だと感じます。能力ものの漫画の住人かのようです。で、まさかの逃げに転じたわけですが、そこからの描写がなんと巧みなんでしょうか。2コマ使って、半分天井を向き『グルン』という効果音を添えることで、どういう状態になったのかがわかるように作られています。

獪岳戦、猗窩座戦と続いたこともあって、やっとしのぶさんの奥の手が効いて来たか、といった印象です。自分の異変に気付いた童磨の脳裏に浮かんだようなしのぶさんのコマの使い方も見事ですし、その表情も実に美しい。

そして感想を書くために読み返して気付いたんですが、扉絵がまた素晴らしい構図になっています。童磨を複数の蝶が囲う様子なんですが、その1匹が童磨の左目を隠すように配置されているんですが、これが本編の展開を示唆する形になっていたんですね。こういう漫画特有の表現は大好物です。



◎サムライ8 八丸伝
【個人的評価】☆☆★★★

扉絵はいいですね。ナルトの頃から岸本さんの扉の構図が好きだったので、また拝めて嬉しいです。ですがどうも本編がイマイチで…

話は侍の戦いとは、といった感じだったのですが、じっくり読まないと何してるかわかりづらいんですよね。とくに柄骨のところはアップになってるのでどこをいじってどうしているのかを動きとして捉えるのがかなり難しい。なので読むとかなり疲れるんですよね。もちろん僕自身の理解力の問題もあるかと思うんですが、1話がかなり増ページだったこともあってかなり大変な作品だという頭ができてしまいました。中身としても特別わくわくするでもなく、気になるわけでもなく読んでしまっています。もちろん面白くないわけではないのですが、特別新しい展開でもないですしね。

で、本編ですが、冒頭から何の話をしているかイマイチわかんないですね。前回の引きと繋がってないので、そこはどこだい?それはなんだい?という人によっては拒否感のある始まり方ですね。僕としてもこれがなんだろう?とわくわくさせるような感情ではないのでちょっと読みにくかったです。

で、戦闘は素直にかっこ良かったと思います。『侍魂だ‼︎』の躍動感はお見事。ただ見ている八丸の説明口調が結構気になっちゃいました。特に『一発残って…拡散した‼︎』のとこが重たかったです。その後の『さぁ…』のシーンも動きがわかりづらくて…アンケも参照するデータ少ないのにどうしてこんな高位置なのかとついつい思ってしまいます。編集部的にもしょうがないんでしょうけど。



【個人的評価】☆☆☆★★

アスタとユノのコンビは本当に稀に見る名コンビだと思います。このタイプの漫画で主人公のライバル的なポジションに着くと、いつのまにか主人公がライバルを超えていって、ライバルが悔しがる、みたいな構図が半ばテンプレ化してるんですよね。サスケしかりかっちゃんしかり。ただこの漫画は常にユノがアスタと共に成長し続けていくので、闇堕ちの心配も敵対化の心配もないのが新しいと思います。安心して見ていられますね。

冒頭は薄々忘れていた2人の絡みから始まり、ヤミ隊長の描写もあって、この辺りも悪魔戦に絡んでくるんでしょうか?あんまり増援につぐ増援だとだれてしまうので、悪魔戦はとりあえずアスタ達現グループで終わらせて欲しいです。その算段は読者にはもうついている訳ですし。

あとは悪魔が複数いるってところですよね。序列がどうのっていう思わせぶりな話が出たので、この章では終わらないのかなって思いました。掲載順も好調のようですしね。最後のページをまたいだ対比の構図がいいですね。見てて楽しいです。



【個人的評価】☆☆☆★★

冒頭、ペルセウスに何があったかの回想からです。龍水がマジでイカレてますね。投擲への対応もさることながら、『俺の死は確定した』からの『ならば次段階だ!』という驚きの冷静さ。怖いくらいです。が、龍水と羽京の対応力のおかげで石化の被害者を減らすことができました。

それと光はどうやら船も海も突き抜けていたそうです。メタ的な見方になりますがわざわざそういう描写を入れてきたということは、中にいる人も全て石化したと考えていいでしょう。となると、有事の戦闘時頼れるのはほぼコハク1人になりましたね…大丈夫でしょうか。

もう一点、敵側から『百物語』というワードが出てきました。石化能力を持つ敵が何故百物語を知っているのか、気になりますね。百夜達の子孫が石化勢力に見つかり伝えさせられたないし服従させられているのか?子孫側が石化勢力の能力を何かしらで入手したのか?あるいは解明したのか?ここは考察しても仕方ないので続報を待ちましょう。

漫画の描写でいえば光の書き方がすごいですね。かつて千空とクロムが電気を着けた時の絵が本当に光っているように見えたのをよく覚えています。そして今回の光はあえて黒を混ぜているので恐ろしいものという印象を与えてくれます。この塩梅が巧いですね。またタルを覗き込むシーンの怖さといい、画の迫力も抜群です。

正直読み終わった直後は何だか今週は短かったようなと思って再度読み込んでみると情報がすごい多くてビックリしました。このあたりは本当流石です。



◎ビーストチルドレン
【個人的評価】☆☆★★★

チームのお披露目回でした。ぱっと見変人集団だけど実力派揃い、みたいな描写がなんとなくブラクロを思い起こさせました。ただ描写があんまり唆られなかったというか、いきなり『ミスもないし連携が完璧だ!』って言われても、そうなん?としか思えなくて。ラグビーはチームの人数が多いですし、これからちょっとずつ掘り下げていくとなるとかなり大変そうです。でもって試合もしなきゃなりませんから、大丈夫かなぁと思ってしまいます。

主人公の最初の描写も、ギャグシーンとはいえ必要だったかなぁ?と。今の所あんまり応援したいと思えない。鯨井の部分もカリスマ感は漂ってましたがややオーバーだったかも。この感じで部員を魅力的に描けるのでしょうか…。空くんが訳わかんないくらいいい奴で好感が持てるのが救いですかね。



◎僕たちは勉強ができない
【個人的評価】☆☆☆★★

相変わらず強引な流れというか、いやお前らが着ても胸囲の格差は変わらんだろうと思ってしまいました。すごい勢いで解れるところも、そうはならんやろと。まぁ持ち味といえば持ち味なんでしょうが…。あと文乃ってモノローグとはいえあんなに成幸にガンハマりしてましたっけ?とも。

ただ後半はかなり気合入ってましたね。他の子がメインの時はかなり空気っぽく感じますが、メイン回に来た時の正ヒロイン感は理珠が一番すごいですね。表情かな?それともモノローグ少なめだから?ともあれ、最後のページのコマの圧倒的ヒロイン力は凄いなと思いました。パイセン感あるハッタリも上手いこと機能していたと思います。なんだか続くみたいですし、来週はちょっと楽しみです。


◎トーキョー忍スクワッド
【個人的評価】☆☆★★★

非常によくある構成の2話でしたね。主人公サイドの魅力を伝える単発回でした。仁とエンが2人で窓を飛び出したとこのシーンはまあかっこ良かったと思います。扉絵もいい感じでした。

で、主人公の『金や権力に屈せず弱きを助ける』ってスタンス自体は悪くないと思うんですけど、見せ方があんまりうまくいってないと思うんですよね。権力者の依頼だからって汚い依頼ばかりとは限らないじゃないかと。せめて依頼リストをもらって目を通したあとに『やっぱりクソみたいな依頼しかない』みたいに言わせるシーンでもあればまあ理解できるんですけどね。
 
それとそういう芯を通す段階にないと思うんですよ。漫画的な描写ではあるんですが、行きつけの店に迷惑かけてまで報酬金云々ってやってるのは間違ってるでしょうと。それと説教されて不貞腐れるだけならまだし器物損壊までするのは気分が悪い。あの人自体は悪い人じゃないんでしょう?

そういう引っかかりを感じてしまったので、最後のエンのモノローグに僕はこれっぽっちも共感できませんでした。今の少年には流行るタイプなんであればまあいいんでしょうけど、流行るかなぁ…?



◎アクタージュ
【個人的評価】☆☆☆☆★

最初の雰囲気作りの件はそうかな〜〜?ってちょっと懐疑的な見方になりましたが後半は面白かったです。ここに来てメソッド演技…!回想を挟みながら魅せた千世子の進化。演技直後の表情といい、何という強者感でしょうか。これっぽっちも噛ませの匂いがしない。先週の夜凪の描写もよかったので、ついどっちも応援したくなるような、いい展開です。

牛丼屋のシーンもいいですね。どっちも強そうに描けてますし、阿良也が王駕の名前を出した後の間がたまんないっすね。あそこで千世子の匂いを確かめてるんですよね。シーンの連続ではなくコマで繋いでいく漫画ならではの素敵な表現です。

あと卵吐いた背景が白で、演技のシーンは黒背景なので、演技はあくまで演技って描写なのも凄いっすね(家で卵を仕込んで来た可能性もなくはないでしょうが)。となると序盤の雰囲気作りの部分も違って見えて来ます。結構印象的な演出してきてますね。

ちなみに僕はすき家派です。



◎ふたりの太星
【個人的評価】☆☆☆★★

ここはさらっと勝って星の印象を強くつけて欲しかっただけに残念です。理由の時間切れも1話での対局と同じなのがさらに残念です。リアルではありますけどね。そりゃあ時間制限なしでやっていたなら慣れるのに時間かかるでしょうし。いい手がありすぎって理由もまあ星らしいのでそこも悪くはなかったかな。

んで最後のはなんでしょうか…。こんなミステリチックな引きは望んでなかったので、んん?となりました。もちろん入れ替わりネタみたいなことしている時点である程度ファンタジー入っててもいいんですけど、上手く転がせるかなぁ?と思っています。



BORUTO ーボルトー
【個人的評価】☆☆☆★★

いやぁ九尾も丸くなったもんだ 笑 あのシーンの『乾ききっちゃいねェ』の言葉遊びはいいですね。

話としては総合的な話のまとめと、次の展開への新たな謎、といったところで、いかにも十尾チックなのが出てきました。顔見せだけなので現段階では推測するのに情報が足りせんね。ただ十尾は他の尾獣と比べてデザインがシンプルすぎてあんまり好みではないんですよね。

そして、ボルトが移籍となりました。月一の掲載で本誌を遡った読み方をしにくかったのと、結構な頻度でセンターカラーを持っていくので新人へのチャンスの機会が減らされているように感じていたので、まあしょうがない判断かなと思います。売り上げがどうのこうの言うつもりはないですが、週刊では色々厳しかったのでしょう。僕個人としてこれから追って読んでいくかと言われると…正直微妙なラインですね…



【個人的評価】☆☆☆★★

そういやホークスが連合と繋がってたの忘れてました…。結構ヤバめなことしてますね。まぁ殺しはしてないとは思うんですけど連れてってどうするつもりなのか。ただ判断としては一度潰れたヒーローもっていく辺りシビアと言うか、スパイとしてはこの上ないチョイスなのかもわかりません。ただジーニアスはキャラデザ含めかなり好きなので再び活躍するところを見せて欲しいとも思います。ここ百年で間違いなく流行るファッションセンスしてますね。

さて、単身タワーに到達したトゥワイス。ここはさすがに一筋縄ではいかないと思いますが、マキアが接近してるのと、死柄木が寝るフラグがたってるので、どうにかなりそうです。となると気になる終着点ですが、ここまで本格的に章として進んできたので、連合に倒されて終わり、ではないのでしょう。ただこのまま統合されるにもモヤモヤしますし、どうなるんでしょうかね。



◎呪術廻戦
【個人的評価】☆☆☆☆★

扉絵がいいですね。コイツが本当にヒロイン枠かよと。ポップで好きです。本編の『急かすな』のとこも、技と合間っていい表情です。どっちが敵なんだと。

さて、これにて3人が3人とも脅威を退けました。成長してますね。そして最後の一撃の時の『ごめん』『いってぇ』が虎杖らしい描写だと思います。哀愁があって良い。しかし先週の段階でカタルシスが済んでいるのでモヤモヤも残らない。この辺は鬼滅にも見られる描写形態ですね。かといって『やっぱり殺せない!』とならないのも大事です。脅威は脅威なわけですからね。エマも少しは見習ってくれ。

最後のシーンは真人の表情がいいですね。コミカルな顔つきから一転邪悪な笑み。兄がまだ残ってることと、バレたことで来週以降どうなるのか。そして問題になるのが『誰が』報告したのかですね。『虎杖悠仁とその一派』のセリフから3人の誰かではないのでしょうが、高専側に内通者がいると言うことなのか。派遣した側も特級と交戦したことは知らない筈ですし、常に見張ってる敵がいるんですかね?夏油の表情的にも予想外だった感じですし、この辺は描写待ちですかね。



【個人的評価】☆☆★★★

なんと言うか、評判ほどの面白さには思えなかったです。勿論番外編なのはわかってるので、だからどうというでもないんですが、読切として評価しようと思った時、展開も全てありきたりで、主人公をよく知らないのに、世界観の説明も薄い中でいきなり無双されても、はいそうですかとしか。結婚してから変わったってなるのは結婚前の描写がある程度必要だと思うんですよね。

ジャンプの出張って知らない読者に知ってもらって読者の幅を広げようというのが主目的だと思うんですけど、ちょっとそういう意味でこの地獄変は不親切だったかなと思いました。せめて何かインパクトでもあれば違ったんでしょうが、フックも無く。斬られた視点かのようなコマ割りはいいなって思いましたが、もう少しポイントが欲しかったです。



【個人的評価】☆☆☆★★

姫野先輩終わりっすか?え?え?
どうせなんとかなるみたいな漫画が多い少年誌なので新鮮といえば新鮮ですが、殺せばいいってもんでもないでしょうに。こうなってくるとマキナさんもマジで死んでるのでは…

ベコベコとなくなっていく姫野先輩とモノローグはいい味出てました。アキ先輩もいい表情してましたね。ただ強そうにしてた割に姫野先輩の強いところ見れないまま退場してしまったのは残念です。衣服のみになったシーンで最初眼帯がブラに見えてしまったのは僕だけでないことを祈ります 笑

パワーちゃんどうなるのでしょう。多分逃げた訳でもないと思うんですけど逃げててもおかしくはなさそう。引き続きピンチながらデンジくんが目覚めたので反撃となるでしょうか。



【個人的評価】☆☆★★★

敵のヘイト処理にいつも問題ある作品なので、早く雪崩をぶっ飛ばしてほしい反面きっと中途半端に終わるんだろうなと。まだ部下2人なんとかしてない状態なので終わるとは思ってなかったのですが、その2人はまだしも雪崩に魅力が皆無なので早くもだれてきてます。早くスッキリさせてください。



【個人的評価】☆☆☆☆★

 とびきり甘めの評価なのは重々承知ですが、これだけ長いことやってきた作品の最後となるとやはり感慨深いものがあります。

品目は『エッグベネディクト丼』。この2人のこれまでから卵に関する料理だとは思っていましたが、こう来たか。エッグベネディクトは合宿編でえりなが披露した品ですね。

『この一皿は お前のために創る』のシーンもかなり久々にカッコよかったです。前回終着点の話をしましたが、創真が惚れるというのではなく、えりなの為に創る、というのも無理がなくていいと思います。

玉の世代の計画に関しては…まぁそんなに特別なことしてなくない?という印象はありましたが、エリート以外を引っ張ってくるみたいな意味合いなんでしょうか。だとしたら今までの遠月がダメだっただけでは…

最後のほうは掲載順が低かっただけに少し危惧していたのですが、流石にセンターカラー貰えましたね。なんだかんだ好きだった作品なので、少しもの寂しいです。



◎ハイキュー‼︎
【個人的評価】☆☆☆★★

鴎台戦入ってから一番面白かったかもしれないですね。東峰は打撃力はチーム一ですし、エースですが、やはりメンタルにはずっと悩まされてきました。次期エースの田中がメンタルモンスターなだけに尚更際立ってましたね。しかし公式でできる試合数も本当にあとわずか。ここで殻を破れるか、というところです。木兎の『ただのエースになるよ』のシーンもかなり震えたので、期待しています。

後は東峰を支える関係がいいですね。同期の2人、特に菅原もメンタル強めなので、いい支えになってくれています。そして今週の痺れポイントは何より西谷のフォローでしょう。東峰の話をするなら西谷の話は避けられない。西谷自身も稲荷崎戦で守護神としてさらに高いステージに行けたと思うので、今後が楽しみです。



◎神緒ゆいは髪を結い
【個人的評価】☆☆★★★

鍵斗くんが主人公らしいムーブしてくれましたね。まあカッコよかったんじゃないすかね。
えーと本編は後はまあ白と黒の意識がどうなってるんだってところなんでしょうが、ここも推理する段階にはないので割愛します。ただエビがあんな表情するのってどうなん?仮にも幼馴染だったんちゃうんか?白と黒が交わるとなんか良くないんですかね。そうスケールを広げてみるのも面白そうでありますが、掲載順的に厳しいか…



◎最後の最遊記
【個人的評価】☆☆★★★

このシリアス場面でその引きかぁ…。そういうの期待して読んでた訳じゃないんだけどなぁ。そして相変わらずテンポが悪い…大丈夫か…?

ただこれは前回も言ったのですが、やはり画はいいですね。エステルと妖怪の遭遇するシーンは迫力ありました。ただやっぱり戦いの描写が少ないので、ここから人気を上げるにはテンポを早めてほしいですね。キャラは結構上手く創られているとおもうので、本当に頑張ってほしいです。ネオの例からしてもう一章くらいはやらせてもらえそうなので、そこで今季回避までもっていければあるいは…。ただし中堅が強いの何のって話ですが。



簡潔にするどころか前回より長く書いたような気がしないでもないです 笑

読んでいただきありがとうございました。
また次週もよろしくお願いします。

週刊少年ジャンプ2019年27号感想


みなさんこんばんは
むいーんです。

週刊少年ジャンプ今週号の感想です。



◎トーキョー忍スクワッド
【個人的評価】☆☆★★★

新連載第三弾ですが、読了した素直な感想は『苦手だなぁ』って感じでした。

ストーリーの展開は王道もいいとこで、世界観の説明や主人公の活躍はキチンとしていたと思います。分業していることもあって画の迫力も十分あったと思います。
ただ、ドラマは少し弱かったかな。主人公の仁がほぼ初対面のエンをあそこまで強く肩入れするのにもう少し強めのエピソードがあったほうが盛り上がるように思いました。

で、苦手だと思った理由ですが、ちょっとパロディの仕方が好きでないんですよね、首相のシーンの描写とか、ちょっと悪意ある感じがなんとなくしますし、メイウェザーやビーバーも個人的には滑ってたかな。
あと主人公のいかにもな設定も合わなかった一つですね。立ち振る舞いはしょうもないけど実力や設定は一流、みたいなのはなろうあたりのトレンドなんでしょうが、ネオの即死もありましたし今の読者層にうけるのかな?自分はちょっとキツかったです。露骨なエロ系シーンもなんだかなぁ…

ただ、前述のように1話としての要素要素はちゃんとおさえられていますし、アクションもスタイリッシュだったので、今後に期待はしています。そしてこのジャンプで再び忍者がブームを起こせるのか、注目ですね。



【個人的評価】☆☆☆★★

伊之助の過去が明らかになりましたね。
ちょっと単行本持ってないので伏線があったかどうかは確認できないんですが、週刊で追っている自分にはちょっと唐突に感じてしまいました。とりあえず温めておいた設定が組み込めそうだからここに組み込んだ、みたいな感じがしてしまって…。だからって悪いわけじゃないんですけどね、こういう設定の仕方だって全然ありだとは思います。

あれだけ激昂していたカナヲが伊之助の出現によって冷静になりつつあるのがいいですね、あのままでは上手く戦えなかったでしょうし、対童磨のポイントの一つとなりそうです。

しっかし童磨はやばいっすね…本当によく煽る。こういうキャラは大笑いしながら他者を貶すのがテンプレだと思うのですが、童磨はニタニタしながらやるから尚のこと癪に障ります。

そして生前の記憶があるというのは鬼としてはレアですね。もちろん作者のミスリードの可能性もありますが、猗窩座戦みたいな感じではなく貯めたヘイトを一気に解放してカタルシスを味わわせてくれることを期待します。



◎ワンピース
【個人的評価】☆☆☆☆★

ついに麦わらの一味が暴れ出す!
やっとかぁという感想もありますが、それでもやはり感情が高ぶりますね。最近のワンピースはどうにもあっちこっちの描写をされて登場人物も多いせいか、だれてしまっていたのですが、ようやく物語が一つにまとまりつつあり、かつ引きが引きだったので今週はかなり満足です。また散り散りになる気配はありますが…。

そしてまさかのキラー。特に説明はないのですが先週までの描写で何があったか一目でわかる。本当にスマイルは恐ろしい。
…ワンピースの世界でキラーの笑い声ってそんなに可笑しいか?と思ってしまったのは僕だけじゃないと思いますが 笑

タイトルも秀逸ですね。勿論キッドとキラーのことを言っているのだと思いますが、絶対冒頭のゾロとサンジも多少意識していると思います。こいつらのコンビ好きなんすよね。

で、驚異の引きです。メタ的に見ればマムは現時点では味方になってくれるのでしょうが、いつ何がどうなるかわからない爆弾としてすごい機能の仕方をしていますね。ここ数週はずっと面白い調子になりそうで楽しみです。



【個人的評価】☆☆☆★★

見開きのカラー、好きです。週刊連載中だとちょっとした荒い絵でも何かと叩かれがちですが、本来こういう一枚絵は相当上手いっすよね。

本編ですが、遂に『七つの壁』が判明しました。先週までのグダグダさからあんまり期待している作品ではないのですが、時空間の物理的限界はなるほど、確かに『七つの壁』だと納得できました。

である以上この先の展開もある程度納得のいく出来になっているとは思いますが、ちょっとグダグダしすぎたのが効いてきてますね…もうちょっと巻いてほしいのが本音です。

ページ数的にこちらにあわせてしまいますが、特別出張の『お約束のネバーランド』、相変わらず面白く読めますね。2ページ目のキレキレのツッコミのエマは直近のジャンプにない属性なのでとても楽しいです。



◎サムライ8
【個人的評価】☆☆☆★★

正直微妙だな…と思ってずっと読んでいたのですが、4話にしてやっとまあまあ面白いかなって感じになりましたかね。

個人的にはキャラクターが弱いかなって思います。素直に好きだと言えるのが今のところダルマしかいない。お父さんがちょっとねぇ。過去に色々あったんでしょうし、八丸の境遇的にもちょっとおかしくなってもしょうがないとは思うんですが、言われるまま名乗った相手に対して『オレは何も話す気はない!』ってのはないでしょうよと。八丸も相手の地雷踏むようなこと言っちゃうし。最もそここそがリアルな感じがするのも確かなのですが。ナルトもそうでしたけどそういう醜い部分というか、そういうの岸本さん得意ですよね。ただ今のところ僕にはそこがプラスに転じるまでいってない感じです。

ただ、最後のコマはいい感じです。これも岸本さんらしい言い回しな気がしますが、1話のキャラ付けが云々ってセリフを踏襲した形で締めたのは個人的に好感触です。ストーリーが動くなら次でしょうか。なんだかんだ言って楽しみではあります。



【個人的評価】☆☆★★★

決して面白くなかった訳ではないんですが、あんまり進んでないな…って感想でした。勿論真リヒトの強さを描写する必要はあると思うのですが、どう考えても読者にはそれで終わるはずがないと思ってしまう訳で、この一撃が後々意味を持って悪魔を撃破することになるのかなとも思うのですが、今週だけの描写ならあんまし評価できない感じはします。



【個人的評価】☆☆☆★★

こっちは逆にめちゃめちゃなテンポですよね 笑
てっきり今週はコハクの改造計画で九割使って最後の方で次の展開の布石置いて終わりかなって感じだったのですが、敵幹部や組織のある程度の紹介、キリサメの戦闘シーン、衝撃のキスシーンと数コマ振り返って見事に分かりやすい生存者銀狼のシーンと詰め込みが凄いですね。

しかしコハクと千空の空気感が凄い好きです。仮にも主人公とメインに近しいヒロインのキスシーンがこうもなんともない感じになるのかと。

あとはキャラがちゃんと生きてるのが本当に凄いですね。ゲンがマジでキレッキレで、しかも口八丁による活躍なのでキャラぶれが一切ない。村の時点でずっとメンタルコントロールと口のうまさだけで活躍し続けられてる作者の引き出しが素晴らしいです。また最後の希望が、ビビりで、欲深く、けれども仲間想いの銀狼なのがいいですね。そしてディスアドがあったとはいえコハクが圧倒されるレベルの敵がいる中、船内の最高戦力がどうなってるかにも注目ですね。

まあコハクにもう少しスポット当てても良かったのになぁという贅沢な理由から☆3にしました。



【個人的評価】☆☆☆★★

敵連合、いいキャラしてますね。
前回までのトガちゃんとトゥワイスの掘り下げがいい感じになっていたので、これからのコンプレスや荼毘の掘り下げが楽しみです。氷使いに対峙した時のリアクションといい、合宿編で轟と対峙した時のリアクションといい、どうも轟の血縁者説が匂わされていますが(ミスリードされてる気もします)、その辺りが早く知りたいところです。

あと、氷使いが『死ぬのはそっちだ蒼炎』ってセリフがあるので、荼毘の本名が蒼炎なのかなって少し思ったのですが、前々号で彼は『蒼炎の使い手荼毘』とも言っているので、蒼炎が本名ってこともないんでしょうね、単に相手を煽るのに異能の名前で呼んだだけなんすかね。

最後の『起きた、最強。起こせ、災厄。』の煽りいいっすね。センスある。



◎ビーストチルドレン
【個人的評価】☆☆☆★★

てっきりユキトの正体バレはもう少し引っ張って劇的な感じにするかと思ったのですが冒頭であっさり回収しちゃいましたね。

で、2話もうちょっと動いて欲しかったですね。比較対象としてどうしてもハイキュー‼︎が出てくるのですが、あちらは1話で高校入学までいきましたが、こちらは2話まるまるかけてやっと高校入学ですからね。どのみち入部の段階でも一悶着あるんでしょうし、最近のジャンプのトレンドを考えると序盤のスローテンポはかなりマイナスだと思います。

とはいえオチはうまいこといったというか、僕も騙されてしまったので、展開の仕方によっては全然成ってもおかしくないでしょう。



◎僕たちは勉強ができない
【個人的評価】☆☆★★★

うーんあまりにも今週は強引というか、ご都合が過ぎましたね。 成幸が追ってくるところがもうやば過ぎ。明日とかでいいじゃないの。で人から隠れるためにトラック乗るんか?え?マジで?ってな感じで。元々古橋は5人の中で1番好きなので彼女パートなのは良かったのですが、それだけに雑な展開で後半楽しめませんでした。古橋さん自覚したら化けると思いながら全然そこまで至らないので…。
ただ『甘ーーーい』の件は素直に笑いましたし、オチ前の左門風作画も好きなので、コメディとしてはまあ及第点っすかね。



◎呪術廻戦
【個人的評価】☆☆☆☆☆

仮にもヒロインのはずなんですが、本当に野薔薇さんカッケェっす…!それにしてもイカれた表情に笑ってしまいます。

で、『痛みだけでは虎杖悠仁は止まらない』のシーンの勢い、インパクトと謎の説得力、素晴らしいですね。確かに虎杖ならそうかもなって思わせるこれまでの描写と、画も含めた勢い。こういう漫画最近ないのでなんか新鮮ですね。

そして真骨頂はそのあと。2ページまるまる使った贅沢な説明シーンで展開なんか分かりきってるにも関わらず見開きの黒閃がなんとカッコいいことか!思わず唸りました。
これ、かの『もしも』回でも思ったのですが、先というか、行く末がどうなるのか予想できるのに面白いって、とんでもない才能だと思うんですよ。ものすごい新人ですわ。

そして最後のとどめもカッコいい。やっと野薔薇にまともな勝ち星ですかね。伏黒も含めこの3人強くなったなぁ。ただこのまますんなりいきそうにないのが呪術廻戦。どうなる。



◎ふたりの太星
【個人的評価】☆☆☆☆★

僕の感性はあんまり当てになりませんが、これは面白い!というのが来ましたね。生き残って欲しい。

星のほうがめちゃんこいいキャラしてますね。飄々としているようで芯が強いというか。『俺が将棋指したら』のモノローグもいい。なんだかスクワッドの感想と矛盾してるように思われるかもしれませんが、描写的に感情移入しやすいのが違うんですかね。こっちのキャラはかなり好きです。ヒロインも一昔前によくいた感じのキャラですが歩道橋んとこのシーンでいいなって思いました。

将棋の描写がほとんどないですが、なかなかジャンプで大成できないジャンルだけに、人間関係メインで進行しているのは好感触です。2人で対局する将棋なのがちゃんと活きてもいるのでアリだと思っています。

気になるのが、出てくる脇キャラがどうにも個性が強すぎるところですかね。ここの使い方と受け方によってはどうにも転びそうなので、キチッと締めてほしいですね。



◎ハイキュー‼︎
【個人的評価】☆☆☆★★

今週は昼神君の掘り下げでした。
ただキャラとしてのパンチがあんまりないので、あらそうくらいのテンションでしたね。稲荷崎戦は双子は勿論、角名にアランにキャプテンにとキャラの強さが一つの売りだと思っているのですが、今の所鴎台戦は星海しか目立ってないのでちょっと物足りなく思っています。

が、後半ちゃんと盛り上げてくれるのを知ってるので、そんなに不安視せずに見ています。これからどうドラマが展開していくのか、楽しみです。

漫画的には『腹いっぱい…』の後のコマが巧いですね。あのシーンで昼神君の視界がパッと開けたようなのが見事に表現されています。古舘さんのこういうとこ好きです。



◎アクタージュ
【個人的評価】☆☆☆☆★

僕はあんまりぽっと出の強キャラって好きじゃないんですよ。どういう作品であれ後半になればなるほどインフレが進み強いキャラを出さないと話がつまらなくなってしまうからやむを得ないんですが、後から出たってだけでそれまでのキャラを噛ませにしてしまう、みたいなのですね(ワンピみたいにあらかじめ伏線が張られていればいいんですけど)。

ただ王駕はキャラクターがいい感じなので、苦には思いませんでしたね。あるいは下手に理由付けしなかったからかもしれません。なんかわからんけど凄い、ってのが逆にリアルな気がしました。あとは噛ませになったのは夜凪だからかもしれません。これで千世子が噛ませになったらしらけたかもしれないですね。アクタージュってそういう舵取りが結構上手な気がします。

最後の引きもいいですね。夜凪のセリフが熱い熱い。最初扱いきれるかと思った天知のキャラも今の所掻き回し役としてちゃんと機能しているので、ダブルキャスト編、滑り出しはかなり好みです。



【個人的評価】☆☆☆★★

僕はあんまりぽっと出の強キャラは好きになれないので、雪崩くんは好きになれないですね。

展開としては冬空くんが強すぎるから弱体化させよう、という形なので完全な強キャラではないんですけどね。ただ味方が全然強くないのでヘイトが溜まるばかりで気持ちよくないんですよね。今までのゆらぎ荘のヘイトの貯め方と締め方を考慮すると、こういうキャラを倒した時のカタルシスがあんまり気持ちよくないので、この章に入ってからはあんまりなぁって感じがしてます。

ただラブコメとしては、タイトルにもなってる幽奈さんがメインヒロインとしてずっと進行している一方で、修学旅行編から今回含め千紗希ちゃんがヒロイン力を加速度的に上げてきているので、どうなるかという感じはあります。もっとも幽奈さんは幽霊なので、ちゃんと成仏して千紗希ちゃんルートが全うな道なんですよね。ただ世界観的にはなんでもあり得そうなので、幽奈さんが転生とか、実体化とか、じゃなくても属性を超えた恋愛とか、幽奈さんルートの終着点も無くはないので、そこは少し気になります。



【個人的評価】☆☆☆★★

うーん、アキとパワーの共闘が見れると思ったのでそこは少し残念でしたが、構成は思い切ってますね。センターカラーもらっているとはいえ決して打ち切りレースの安全圏にいる訳ではないに関わらず贅沢なアキの能力説明回。コマの使い方が巧いので冗長に感じませんでした。

しかし展開としては相当しんどい。戦力が次々とやられてしまった訳で、敵の目的にもよりますがこれもう無理ゲー。普通の漫画なら援軍が来ることも期待できるのですが前回でそれを潰してしまっているのが面白いところです。ここでご都合にならないように解決するのってかなりのハードルだと思うのでうまくまとめてほしいところです。唯一の魔人であるパワーちゃんが残ったのはどういう意味なんでしょうかね。敵勢力に加入するのだと少しコウモリの悪魔戦と被るので微妙に思うのですが、どうなるのか。まぁデンジくんが目覚めてなんとかしてくれるのでしょうか。

ところでパーカーちゃんのデザイン好みでした。



【個人的評価】☆☆★★★

あと3話…ここが一番衝撃でした。まあおそらくラストバトル足りうるこの一戦のカードとしては申し分ないでしょう。タクミや司との再戦とか気になるのですがまあそういうことなんでしょうか。

で、BLUE編に入ってからのえりながかなりちぐはぐなので正直救ってくれともあんまり思えないんですよね。今までちょっとずつ変わってきたえりなが、尺の都合もあったのかもしれませんが逆戻りしてしまって、うーんと。囚われのヒロインだった頃から成長した訳ですし、せっかくなら自分でトラウマを払拭して、完全体えりなとして創真と対峙して欲しかったです。

物語の着地点としては、①えりなに美味いと言わせること、②創真が誰かと結ばれること、の2点が必要だと思っていたのですが、えりなはともかく創真側がえりなないし田所ちゃんにおちるように思えないのが引っかかりますね。ただ最終回と共に重大発表があるそうで、銀魂のように移籍して少し続くのが予想されているので、そちらでまとめていくのかなと思います。個人的には『食戟のソーマダークネス』を是非スクエアでやってほしいところです 笑



◎神緒ゆいは髪を結い
【個人的評価】☆☆★★★

新キャラ出てきましたがこういうキャラはあまり好きではないです。いき過ぎた思想を持ってるからヤバいやつ、ってなるんですけど途中まで正論じゃないですか。もし思想がねじ曲がってなければ普通に相手の方が優秀ですから、相手ではなく主人公を選ぶ理由として、ヤバいやつだから正論言っててもダメってのは根本を有耶無耶にしているというか、ご都合に感じてしまって入り込めないんですよね。

ただ最後のシーンは素直にいいなって思いました。今まで散々トラブルによって鎖がとれる展開をやってきたので、白側が自分から鎖をとるのは対比として巧く機能したと思います。掲載順が危ない位置ですし、ラブコメも飽和気味ですが、まだ戦えなくはないのかなと。



◎最後の最遊記
【個人的評価】☆☆☆★★

世界観と設定はずっと好きなんですよね。画もいいと思いますしホラーの演出も巧い。もう少し人気が出てもいいのになぁってずっと思っています。地味なんですかねぇ…。

展開としては遅いってのはわかるんですけどね。エステルの戦闘シーンはあるし敵勢力も出てきた訳ですけど、状況整理と人間関係描写が大半なので、そしてその割にはエステルと関係が深まったようにも見えないので、現在の掲載順もあってもう少し畳み掛けてもよさそうです。ただ仮にこの章で打ち切られたとしてもうまいこと作品として締まりそうな気はしないでもないですが、そうなると1話のカラーページのとこが引っかかりますね。せめてあそこまでいかないことには。しかしいこうとするにら時間が…と。ただ前述のように好みの作品なので素直に応援はしていきたいです。



まだ勝手が掴めていないので、次回からはもう少し端的な感想になるかもわからないです。

読んでいただきありがとうございました。
また次週もよろしくお願いします。